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R E B O R N !
8(R18)

「オレはまだ子供だから…色々知識もねえし、足りないとこも一杯あると思う…でも、それでもいつか獄寺と肩を並べて歩ける日が来ると信じてる」
 殆ど叫ぶように言葉を吐き出しながら、山本は腰を進めてきた。突き上げ、揺さぶられ、掻き混ぜられて、獄寺も切れ切れに喘いだ。
「だから、…ちょっとだけ待っててくれ。そしたら、絶対に、追いついて、獄寺と手をつないで一緒に…進んでいくよ。それまでは…」
 言葉を切って、山本は一層激しく攻めてくる。滴る汗が、獄寺の腹を伝った。
「あっあっ、や…も、むり…ぃッ」
 指で捉えきれなかったポイントを重点的に攻められて、獄寺は首を仰け反らせた。良すぎて目の前がスパークする。
「獄寺…、いく、ぜ…っ」
 まるで弓を引くように力を溜め、そして矢を放つように激しく腰を打ち付けられた。
「あっ、あ……あぁあッ…!」
 その衝撃に、視界が真っ白に染まる。同時に、身体の奥で山本が破裂したのも感じた。熱い液体がじわりと広がるのをリアルに感じて、それに呼応するように獄寺のものからも更に白濁した液体が溢れ出て、二人の腹を汚した。
待ち焦がれた強烈なエクスタシーの中で、獄寺は山本が耳元で囁くのをぼんやりと聞いていた。
「それまでは…、少しの間だけ、ガキなオレでもガマンしててくれよな」
 言葉と共に、汗で張り付いた前髪を優しく梳かれた。
 馬鹿だな、と思う。
 買い被りすぎだ。本当は違うのだ、子供である山本に振り回されている自分を認めたくなくて、必死に大人ぶって、大きなふりをしているだけなのだ。
 獄寺が設けるちっぽけな壁なんか、この男はすぐに飛び越えてこちらへと簡単に近づいてくるから、だから背中を向けて懸命に逃げているだけなのだ。
 けれど、それでも山本が自分を追いかけてくれることは嬉しい。そう思うから、わざと逃げながらも追いつきそうな距離を保っているのも事実だ。
「…やっぱり、野球馬鹿は、野球馬鹿だぜ…」
 心地よい倦怠感に、瞳を閉じながら、微笑んで獄寺が呟く。
 本当のことなど言うつもりはさらさらなかった。まだ自分が大人でいていい間は、大人ぶっていたい。
「何だよそれ、オレだって頑張ってんだぜ」
「そうやって頬膨らませてるから、ガキだっつんだよ、バーカ」
 それでも、この男がいつか眩しいくらいに成長したとしたら。
「…愛してる、獄寺」
「いちいち言わなくても、知ってる」
 そのときは、改めて正面から向き合うと約束する。
「オレ、絶対、追いついて見せるから」
「へえ、お前に出来るかな」
「やってみせる!」
 それまではずっと自分の背中を追いかけ続けていればいい。
 手の届かないところから、大人になっていく姿をずっと見ているから。
 だからどうか今だけは。
「…馬鹿が」
 そうして、獄寺は山本を抱きしめたのだった。


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あきゅろす。
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