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短編集
攻め視点
ふぅ

「つか、書類多すぎ!今日も放課後高藤呼ばなきゃな」

はぁ

高藤を呼ぶのはいいが、理性が保つかどうか……

俺は、41にもなって24も年下のガキに恋をしてる。
バかなのは、重々承知だし男同士だから相手は、そんな気一切なくただ純粋に俺を慕ってくれているんだと、わかってはいる。
けど……

はぁ

もう一度ため息をついた。

「こんな邪な思いで生徒と接するって教師として失格だな」

自嘲気味になるのが日課と成るくらい、アイツのことを毎日考えてしまう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

コンコン

放課後になり高藤が訪ねて来た。

「おお、入れ入れ」

「失礼します」

そこには、少し日焼けしている元気な雰囲気の子高校生がたっていた。

「じゃあ、早速だがこの書類の整理をしてくれないか?」

「わかりました。何時までとかありますか?」

「いや、ない
ゆっくりでいい」

少しでもお前と一緒にいたいから

「はい」

それからは、お互い何も喋らずに黙々と作業を行った。
不思議と俺は、この沈黙が嫌いではない逆に心地がいい

そんなこんなで高藤の作業が終わったようだ。

「こっちこい」

素直にこっちに書類を持ってきた高藤に手を伸ばし、頭の上を優しく撫でた。

愛しい
可愛い

「いい子いい子」

すると高藤は、いきなり下を向いた。
どうやら恥ずかしいようだ。
少し耳が赤い

可愛いな
抱き締めたい

抱き締めたい衝動にかられたが、踏みとどまった。

誰か、ギリギリだが踏みとどまった俺を誉めてくれ

「俺もう、ガキじゃ無いんですけど……」

何こいつ俺を殺す気?

あぁ、そろそろ理性がヤバい!!
だから、早く早く

気付いて!





高藤











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