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不思議な喫茶店
家族
あぁ
こんなに楽しいと思えたのは、久しぶりだ。

僕は、自分の居場所なんて最初からなかった家と言う名の監獄への道を歩いていてふと思った。

「あし、たもあさって、もずっ、とずっと、続け、ばい、いのに……」

__幸せなんてずっと続くわけないじゃん

クスクス

嘲笑う笑い声と共に聞こえてきた否定の言葉が、どこから聞こえて来たかは直ぐにわかった。空から聞こえてくるのだ。


“また”、あいつらか……

__あれぇ?無視してんのぉ?
人間の癖に生意気ぃ〜

__せっかく僕らが話かけてやってんのにねぇ〜

__一人ぼっちの可哀想な可哀想な。ゆ・き・く・んにねぇ

__どうせ一生そのままなら“此方側”に来ればいいのにねぇ

クスクス

そこで僕は初めて声を出した。

「ぼ、くは、い、かな、い!
おま、え、らのほ、うへな、んか!!」

__ふぅん
つまんないのぉ
昨日までは、ただただふいてただだったのにぃ

__ほぉんと、つまんなぁーい

__帰ろう帰ろう

そう言いながらあいつらは去っていった。


僕は、一安心しそのまま帰っていった。

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ガチャ

家の扉を開けたら居間から楽しそうな声が聞こえてきた。

子供特有の高く幼い声が聞こえてくる。

「そうそう、明日は“家族全員”遊園地に行こうよ!
約束ね♪ パパ」

次に、低く落ち着いた声が聞こえてきた。

「ああ、そうだな久しぶりの“家族水入らず”だから楽しもうな」

その家族の中に僕は入っていない。
僕は、この家族の中では居てもいなくてもかわりない存在、日々見ている道端の石ころと同じかそれ以下
毎日ご飯等は用意されているが、それも世間体を気にして僕を殺さないくらいの量だ、お腹が満腹になったことなんてない。

ギシギシ

古い階段を登り屋根裏部屋へとあしを進めた。
そこは、小さい窓からしか光が入らないくらい空間で、狭く埃っぽいしかし、唯一アイツらが入ってこられない場所でもある。
だから、唯一心から安心できる拠り所だ。

ふぅ

目を閉じ微睡みの中にで、数少ない幸せな夢を見た。











[*現実逃避する][前進させる#]

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あきゅろす。
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