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神様のプレゼント
いのちのおわり

「秀」

僕は名前を呼ばれ振り向いた。

「あ、暁」

「体調はどうだ?」

「今日はなんだか調子がいいみたい」

嘘とかじゃなく
本当に今日は調子がよい

「無理だけはするなよ」

「うん!」


あ、説明が遅れました
すいません

僕の名前は谷口 秀(たにぐち しゅう) です。
えっと、男の子です!
あ、そうそう僕ね不治の病にかかちゃたみたいなんだよね
あ、軽い乗りでいっちゃたけど、死にたいとかおもってませんよ!
むしろ死にたくありません!

あと、数日
一分一秒でも、長く生きます!
それが今の目標です!

次は、さっき僕に話掛けてくれた子ですよね

あの子は、大山 暁(おおやま さとる)と言って僕の幼なじみみたいなものです!
イケメンです!
もう、嫉妬で死にそうですよ笑笑

と、冗談は置いといて
彼は、僕を小さいときから面倒見てくれる第2のお母さんですかね

僕の大好きな人たちのなかの1人です
暁の悲しい顔だけは17年間生きていても苦手なんですよ

「おい、秀
百面相してて面白いけど大丈夫か」

そんな瞑想状態に近い状況に入りかけていたとき、
不意に声を掛けられてビックリした

てか、何気に酷くないですか?

「少し疲れたのか?今日はもう、寝た方がいいな」

「あ、うん
そうすることにするよ
心配ばかり掛けてごめんね……」

暁にはいつもいつも心配ばかりかけている
最後の方なんて声が震えてたかも知れない……

いつもいつも迷惑ばかりかけているから暁に嫌われるんじゃないかって思うことがあるんだ
暁にだけは嫌われたくないから

「んな、謝んなくていいっつーの
てか、謝るくらいなら早く病気直しやがれ」

ふふ

僕は思わず笑ってしまった
だって、僕の欲しい言葉をくれる暁が凄くて、僕は優しい気持ちになれた

「わ、笑うなよ!
恥ずかしい///」

ふふ顔赤くなってる可愛いな

そんな和やかな時間に終止符をうつ出来事が起こった。

うっ!

いきなり心臓が苦しくなった。

はぁはぁ

「秀!?大丈夫か?ゆっくり息すって!!」

暁はそういいながらナースコールお押し続けた。

「ぐぅっっっっ!はぁはぁ」

息が上手く吸えない
意識が朦朧として暁が何をいっているのかさえ分からない

まだだ!まだまだだ!
生きるんだ!

神様!!
まだ、いきたいです!

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないよぉ

はぁはぁはぁはぁ

あっ!意識がもっていかれる……
そして、僕の意識がブラックアウトした。

残された部屋には、医者や看護師の声がとびかい
耳障りな音が鳴り響いた

ピーーーーーーーーーー

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