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アルマ編冒頭

「神田、本部と連絡は?」
「ダメだ、取れねぇ」
「ちっ、電波妨害か。この襲撃ノアか千年公が関与してんな。何考えてやがる……おい、サード!生きてるか!」
「失礼な人、生きてますわ」
「カンダユウじゃな?」


姿を表したサードに一息ついた時だった。聴こえた声に寒気が走り振り返ると見覚えのある額にある第三の目。


「ワイズリーっ!?」
「おお、久しいの神月」
「神田!!目を閉じろ!!!」
「は?」
「いいから!!サードも目を閉じろ!!!」


神田の目を覆いワイズリーを睨みつける。一番厄介なのがきやがったか。となるとほかの陣営にもノアがいってんのか。


「そのとおりだ神月」
「相変わらず人のプライバシーにズカズカと…っ!」
「おい篠神!!」
「魔眼のワイズリーだ。あいつは目を見れば、心を読んだり、それこそ脳を破裂なんて芸当もしやがる。幻影で人の心をつくロードの百倍めんどくせぇ」
「なっ…」
「何しに来たワイズリー。お前が俺達の陣営に来たのは偶然じゃねェだろ」
「そうだ。私が用があるのはそこの神田ユウだ」
「俺が神田をやすやすと渡すとでも?」
「思ってはおらんよ。だから、」


いきなり首が締められた感覚が走った。


「ぐあっ?!」
「千年公にお主を抑えてもらう」
「っテメェ……」
「おい篠神!!離せ!!」
「冗談、抜かせ……テメェを……渡すわけにゃ…いかねェ」


ドンドンきつく首を締められ目がかすむ。体に力が入らなくなる。……俺に、イノセンス使わせて、後にっ!これが狙いか……。


「お主にはイノセンスは毒だからな。その後に千年公の支配には抵抗できんだろう」
『いかん!あるじ憑依が!!』
「ちくしょう……」


体からプツッと糸が切れたように力が抜け発動がとけた。ダメだ……意識が…。


「神月!?」
「さて、おぬしアルマというなを知っておるか?」
「!!」
「…知っておるな。おぬしの脳われらのパーティに使わせてもらうぞ」
「ゆ、……ぅ」


擦れる視界で倒れる神田に手を伸ばすも届かない。嗚呼、動けよ俺の体。また大切なもん失うのかよ……。


「さ……ぁど、ほかの、……じ……えいに……たす……いけ」
「ノアがいるというのに逃げろって言うのですの!?」
「だめ……だ、ワ……イズリーは……」


そこで俺の意識は途切れた。



アルマ。ユウ。俺の、大切な───





(アルマ・カルマ編冒頭)

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