第46.5夜 届かないコエ
「駄目レロ、ろーとタマ。学校サボって勝手なことしたら伯爵タマが困るレロ」
「うっさいなあ、傘は黙ってろよ」
学校サボってきたのかよって突っ込みを入れたかった。傘の言い分は可笑しくないぞロード。学校行けよ。
「ねえお願い…私を解放して…」
「死んだら解放してやるよ」
その言葉に無言で殺気を飛ばすとロードが此方へ来て、耳元に口を寄せた。
「大丈夫だよぉ篠神。約束はちゃーんと守るから」
『破った瞬間敵だ、覚えてろ』
小声でロードに返事を返す。スリスリしてくるロードにイラッとしたのは胸に閉まっておく。
アレン、リナリー……絶対に死ぬんじゃねぇぞ。
(篠神っ…無事で居てください!)
僕の叫びは未だ彼に届かない
NEXT
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!