携帯モード]
URL送信]「神月ー！」
『……ロード…様』
「ロードで良いよぉ、千年公はああ言ってるけど僕は家族だって思ってるからねぇ！」
当時千年公のマインドコントロールを受けた状態でも、ロードのその言葉が心に残っていた。
「篠神ー！」
『ぐはっ!?』
ミランダを就職させることに方針が決まり、俺はアレン達とは別行動で街を歩いた時だった。何かが背中に物凄い勢いで抱き着いてきた。後ろを振り向くとそこに居たのは見覚えのある少女。
『ロ、ロード…お前な』
「篠神、篠神だ！久し振りぃ！」
『はいはい、久し振りロード』
スリスリしてくるロードの頭を渋々撫でてやる。嬉しそうに無邪気に笑う彼女はノアの中で一番仲が良かった。
「篠神任務ぅ？」
『まあな。狙ってるものは同じ、だろ？』
「んふふ♪篠神は邪魔しないでくれるとありがたいなぁ」
『可愛い新入りの後輩が居るからやだ♪』
「ぶー、篠神は攻撃したくなぁーい！」
『なら、大人しく帰れ』
「えぇー!?やだよぉ、つまんないでしょ」
むぅと頬を膨らませるロードの頭にチョップを喰らわす。
「痛ーい！」
『アホ、痛くねぇだろ。お前の夢の中じゃあるまいし』
「じゃあ殺さない程度にするからさぁ、篠神手を出さないでよぉ」
『そう言って毎回調子乗ってやりすぎるのは何処の誰だ！』
「ボクゥ！」
『……お前に言うだけ無駄なのは解った。お前が殺そうとしたら、俺は本気でお前を潰す。どうだ？』
「仕方無いなぁ、大切な家族のお願いだもんねぇ。今回は篠神の条件は飲む」
『俺裏切ったけど……』
「篠神はまだボクの家族だよぉ！敵同士でも、ね？」
『………ありがとロード』
乱雑にグシャグシャと撫でてやる。コイツは嫌いにはなれない。
『つうわけで、ある程度攻撃しろ。流石にアレン達にバレる』
「しょうがないかぁ……なら先に行こう！」
『へいへい』
扉を出したロードは俺をグイグイ引っ張りながら中へと連れ込んだ。
感情を持って俺の弱くなった所
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