30.赤の双剣士と天使 「えーっと、つまり未来のローレライが……そのルークって奴を生かしたいと願ってあたし達を呼び寄せたってことかい?」 「そんでルルーシュ君は皇帝で、スザク君は騎士で、リオン君は王国客員剣士で、ユーリ君は元騎士団でギルド凛々の明星のメンバーと」 「簡単に言えばの話だがな」 頭を抱えている二人に苦笑いをする。エミリオ寄りは頭が緩いらしく、急に詰め込みすぎたか。 頭の回転率の良さはエミリオ>>>ユーリ=ゼロス=シンク>スザク>しいな>アッシュ>ルーク>アリエッタといったところかもしれない。 「まあまあ理解はしたから、俺様逹も手伝うけどよ。ルルーシュ君、俺様達マルクト側だせ?キムラスカのしかも王位継承者をどうやって助けるんだ?」 「そうさ、敵国にいるあたし達はちょっと……今からでもキムラスカに行けとか言わないよね?」 「お前達はそのままマルクトに居てくれた方が都合が良い。ルーク達曰く、死霊使いジェイド、マルクト皇帝ピオニー九世陛下、マルクト軍人アスラン・フリングス将軍は深く関わってくるそうだからな」 「ジェイドと陛下がねぇ……」 「フリングス将軍は……あの白髪の陛下のお気に入りの奴だったね」 「マルクトの動きを俺に常に教えてくれるだけで充分さ。キムラスカに居ると中々そちらの状況が解らないからな」 「それくらいなら御安い御用だぜ〜ハニー♪」 「……ゼロス、まさかルルーシュは男なの解って言ってるだろうね?」 「ルルーシュ君もリオン君も美人だからハニーで良いだろ〜?」 「アブソリュート!」「ネガティブゲイト!」 詠唱破棄でゼロスに譜術を喰らわす。エミリオも遅れて本気でやった。その威力を知るスザクが苦笑いでゼロスを見ていた。ゼロスを無視して、しいなに向き直る。 「とりあえず、何かあればこれで連絡してくれ」 「あ、ああ……分かったよ」 「くれぐれも死霊使いに感付かれるな。面倒なことになる」 「と言われてもねぇ……あたしゃ大佐に問い詰められると勝てないんだよ」 「その時は、俺に指示を煽るか、アレに任せておけ」 未だ倒れているゼロスを指す。仮面をつけるのは上手そうだからな。急にガバッと起き上がったゼロス。ちっ自分で回復したな。 「そう言えば、ルルーシュ君。言い忘れてたけど、俺様達じゃなくて後二人仲間が居るんだよねぇ」 「知ってる。アッシュから4人と聞いていた」 「それがしいなより頭が緩いから………俺様散々フォローに入る羽目になったんだよねぇ」 「……どんな奴だ?」 「真っ直ぐ純粋馬鹿と天然天使。まあロイド君とコレットちゃんの良いところでもあるんだけどねぇ……」 「俺はそう言う奴の扱いは無理だ」 「そう言うタイプ苦手だもんね、ルルーシュは」 「黙れスザク。とりあえず最低限以外は喋らなければいい。バレても問題ない程度にな」 ふと思いエミリオを見る。そう言えば、仲間のスタンとか言う奴が真っ直ぐ純粋馬鹿じゃなかったか。 「まさかスタンと似たような奴が居るとはな……」 「……リオン任せる」 「投げや「スザク、次は秘奥義がいいんだな?」……遠慮しておくよ」 「そう言う奴の扱いには慣れたから構わない。ルル、僕が説明する」 「頼んだ。後は……死霊使いに接触しておくか」 フッと笑ってやると全員不思議そうにした。 NEXT [*前へ][次へ#] [戻る] |