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第7話 《真実》を隠す者

 


「全く…盗聴器持ってながら、なめた態度とってくれるよ」



今回の事件の目撃者である松竹 梅世は、明らかに指示された事を話していた。心理学的に見れば嘘をついているのは一目瞭然だった。
そこで彼女が留守の間に部屋を探ったら、盗聴器とドライバーがあったと来た。これは完全に黒だ。絶対に事件の共犯者か何かだ。
ちなみに机の上にあった二つのグラスは鑑識に回してみた。誰のか時期にわかるだろう。
携帯電話を取り電話をかけた。



「あ…もしもし、龍一君?」

『Σえ!?ちょっ松山だよね?何でぼくの電話番号知ってるの!?』

「それは矢張から聞いたからさ★それはそうと結局真宵ちゃんはどうしたの?」

『矢張のヤツ……真宵ちゃんはぼくが弁護する事にしたよ。色々と気になる事があるし』

「気になること?」

『うん、目撃者である松竹梅世さん盗聴器持ってたんだ』

「あぁそれならさっき確認したよ。物凄くウザい女だった」

『………あえて突っ込まないよ。後は真宵ちゃん、弁護は千尋さんの師匠の星影 宇宙ノ介って人に頼むつもりだったみたいだけど、ぼくが代わりにお願いしに言ったら不自然に断られたんだ』

「星影…だって?……僕も行ってみるよ。龍一君…いや成歩堂弁護士、今回は僕が手伝うよ。御剣検事潰しちゃえ★」

『ありがとう松山。潰しはしないよ、今回は同じ法廷に立って正々堂々とした勝負をする』

「うん、うん。一気に成長したね、龍一君。御剣検事…怜侍との法廷バトルは君に任せるよ。僕は真宵ちゃん以外の犯人探しするからさ」

『うん、頼んだ。じゃあ、また』

「これ僕の番号だから登録してよ。またね!」



切ってから僕は顔をあげた。とりあえず星影とか言うヤツに会ってこよう。




























「なんじゃね、君は」

「初めまして、星影 宇宙ノ介弁護士。僕は所轄の刑事です、秘密大有りの」



デブったこのオッサンが星影宇宙ノ介らしい。大人しく吐いて貰おうと思う。
ちなみに今はフードを被っている。何故って?気分に決まってるだろ!!←



「刑事がなんのようじゃ?」

「綾里 真宵さんの弁護を断った件についてお話を伺いたいのですが」

「!……明日とか突然言われても無理じゃからの断った。それだけじゃ」

「被告人の唯一の味方ともあろうお方が上に圧されましたか。千尋さん、悲しむでしょうね。墓前にしっかり報告しといてあげますよ。"星影宇宙ノ介は妹を見捨てた"と。マスコミにも小中に肩入れしていたのを流してあげます」

「ちっちみは……何者じゃ!?」

「しがない所轄の刑事ですよ。星影宇宙ノ介、成歩堂龍一弁護士に協力しなさい。そうすれば弁護士で居させてあげますよ。小中は僕が潰しますから、すがっても意味は無いですからね。良いお返事を期待してます」



わざとらしくニコッと笑ってから、ドアを思いっきり派手に閉めた。



「(小中カルチャーの社長が犯人だな)」



先程の星影宇宙ノ介の態度から確信がついた。周りに圧力をかけられるのは、あの不正野郎くらいだ。



「(これは思ったより大変かもしれないよ、龍一君)」



星空を仰いだ。





(彼は何者なんじゃ…)
(小中……絶対に逃がさないよ)



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あきゅろす。
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