第11話 悔し涙と決意 目を覚ました瞬間、僕は跳ね起きた。りゅ龍一は!?あれからどうなったんだ!!! 「陸ちゃん!」 「あ……や…矢張?」 「倒れたって聞いて心配したんだぜ!!成歩堂まで捕まったって言うし、お前ら何やってたんだよ!?」 「………矢張ん。僕が倒れてから何時間たった?」 「え?1日だけどよ」 「にぎゃーー!!!」 「なっなんだよ!?」 「なら今日が裁判じゃん!!!」 「ちょっ待てって!!!」 「い・や・だ・!絶対に行く!!!小中を引き留める手札がまだ残ってるんだ!!!!ヤッパリのくせに黙れ!!!!」 「Σそれ酷いだろ!!」 「僕の…僕の力不足のせいで龍一君は捕まったんだ!!!龍一君に会わなくちゃ行けないんだ!!!」 ボタボタ涙が溢れ落ちてきた。 僕のせいで龍一君が……。 「なら、連れていくッスよ。松山に涙は似合わないッス」 「!?…ノコ…ちゃん…?」 「あの弁護士に話は聞いたッス。すまないスね。成歩堂龍一を捕まえて。小中を引き留めるッスよ!!」 「ノコ…ちゃん」 目の前に出てきたのはノコちゃんだった。初めてノコちゃんが先輩に見えた。 「そのかわり無理しちゃダメッス。医師の許可も、診断結果も貰って来たスよ」 「うんっ!ありがとう!!」 「頑張れよ!陸ちゃん」 「おぅ!お見舞いありがとうね矢張!」 ノコちゃんに上着を借りて僕は、頭と腹が痛む中法廷へと足を急がせた。 今度こそ龍一君を助けるんだ! (本当にありがとう、ノコちゃん) (後輩がやられたのを黙って見過ごすほど薄情じゃないッスよ!) (そういや、御剣があの刑事連れて来てたの言うの忘れてたな) NEXT [*前へ][次へ#] [戻る] |