*僕が君と恋を始める日(黒バス 女主)
わかれ
「うぅ。先輩」
「泣くなって〜」
あっという間に冬休みは終わり卒業式前日。
部活の先輩方には卒業式の日だと時間が無いので今伝える。
「じゃあ、まああのじゃじゃ馬達を頼んだ!」
グッと親指をたてて亜子先輩は言う。
きっとじゃじゃ馬達とは赤司君達の事だろう
「はい!」
「ま、元気でやってね」
蘭先輩さえちゃんと一緒に頭を撫でられる
「この人みたくなるんじゃありませんわよ」
理杏先輩は奈美子先輩を指差してクスリと笑う。
「人に指差すな!よし、まあ2年がいないしあなた達2人たがらスッゴく大変だと思う。だから新入生をゲットするのよ!」
「「はい!」」
最後に手紙とか手作りのブレスレットを渡して終了。
「…ぐす」
先輩達と別れてからもずーっとさつきちゃんは泣きっぱなしで私が慰めていた。
「いい子いい子。」
背中をさすったり頭を撫でているうちに寝てしまった。
んー。おんぶしてっちゃえばいいか。
と私は背中にさつきちゃんを乗せ家まで送り届けて自分の家に向かう。
はぁ、家に行っても誰もいないし
「あーあ!本当に先輩達卒業しちゃうのかぁ!」
なんて、言っても返事は返ってくるはずがなかった。
だけど
「そーだな」
「ええ?」
ばっと前を見るとカズが笑って目の前に立っていた。
「久しぶり!」
「そうだね」
やっぱりいつ見てもイケメンだなぁ
「ちょっと話さねぇ?」
私達は公園のブランコに座った
「で、どーよ?」
「何が?」
「最近」
「んー。分かんないな。自分が何をしたらいいのか全然」
「ほー。悩んでんの?」
「悩んでるって程じゃないんだけどね」
「うんうん」
それから30分以上も私の話を聞いてくれた
「今日はおかげさまで何かスッキリしちゃったな」
「それならよかったわ」
「え。もしかして」
「じゃ、またな」
カズは話を遮ってくしゃくしゃっと撫でるとまたいつでもメールしろと言って行ってしまった。
お、男前すぎます!!
流石ハイスペック!!
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