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*僕が君と恋を始める日(黒バス 女主)
えだわかれ

side花宮





「じゃあ留守番まかせました」


「とっとと行けよ」


「つめたー」


「ほら」



なんてこいつのゆるくなったマフラーを巻き直して俺も随分こいつに対してまともに接することが出来てると思う。



「おー。ありがとう」


「ふはっ。早く行ってこい」


「うん」



ぱたり。黒の髪を揺らし玄関から出て行く。不謹慎ではあるがあのカツラもカラコンもメガネも全部自分のせいでありごくわずかでしか実際の姿を知らないというこの状況にどこか優越感をもってしまっている俺は相当ヤバいかもしれない。



「…ちっ」



今は誰もいないこの空間に舌打ちが響く。
俺は特にやることもなくソファーに寝っ転がった。



















『まこと〜!見て!きれいでしょ?』

ニッコニッコした笑顔であいつはいつも俺のそばにいた。

『うぅっ。ふぇえまこと〜ハンカチなくしちゃった〜!ママに怒られる〜』


兎に角泣き虫なくせして人一倍頑固だった。



でも俺は何があっても俺についてくるあいつにどう接していいのか分からなくてわざととうざけた。でもやっぱり離れなくて


『私まことだいすき!』



本当は離れたかったんじゃなくてただお互いに離れられなくて依存してたのもしれない

なのに俺はあいつが一番気にしてて一番傷付く事を言ってしまった。

俺はどうせまたいつもの様になるだろ


でも現実は違くてあの日からあいつは俺を避けた。

そして気がつけば謝る事なんて出来ず時が経ちあいつは引っ越してしまった。

「馬鹿だな」

だから今も言葉になんか出せずずっと胸の何処かに引っかかったまま取り除けないそんな勇気が俺にはない。俺の心はどんどんすさんでイヤな奴になりいい人の仮面を被った。

みんなから慕われる文武両道で頼れる花宮 真。それが俺が被った重たい重たい仮面。


本当は…本当は何がしたかった?

今何を考えてる?

ごちゃごちゃごちゃごちゃ分からない。


自分が分からない。でもあいつと再会した時光が差し込んだと思った。なのに彼氏か分からない奴と一緒でただ訳も分からずイライラ



この感情が分からない。怒り、恐怖、悲しみ、どれも近いようで遠い。


俺はまた考える











−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

はい。


花宮sideなんですが。

なんと。実は少し前にアップしたつもりだったのですが寝ぼけて消してしまったようです。すみません。


で!話しは変わりますが高校アンケートを設置しました。なので是非ご協力お願いします。

いろんな高校載せておきました。

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あきゅろす。
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