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☆abmz
情事後の甘いヒトトキ(阿水)



隣に寝ているのは俺の最愛の人。


何で狭苦しいシングルベッドに、高校生の男が並んで寝ているのかというと、

それはさっきまで、これでもか!ってくらい二人で熱く愛し合ってたからで…。
手際よく後処理を済ませ、二人で一つの布団に潜り込み、その余韻に浸っていた。

二人並んで寝ているというよりは、
俺がコイツを抱き抱えるようにして向かい合っている。


コイツに出会うまで、俺にとって自慰行為は事務的なもので、そこに感情なんて必要なかった。
セックスに至っては、
子供を作るためか、快楽を得るための行為に過ぎないと思っていた。
ま、子供が出来るってのは凄い事だと思うけど…。

だけど俺達は男同士。
子供なんて出来る筈もないから、目的は自然と後者となる訳だが。


初めてどちらからともなく求めあい、触れ合った。
お互い初心者で男同士の愛し合い方なんて知らなくて。
二人で色んな所から知識を持ち出し、試し、覚えて…。ゆっくりだけど前に進んで行った。
そんな苦労の末に、初めて繋がることが出来た時は嬉しくて、少しだけ涙が出た。カラダだけでなく心も一つになれた気がして。

コイツに出会ってから、
会えない日にはコイツを想って自らを慰めることもあったし、
セックスは愛を伝えたり、確かめ合うための行為であり、
結果その先に快楽がついてくるんだと考えるようになった。


俺の世界を変えてくれたこの愛しい存在を、ぎゅっと抱きしめ、ふわふわと柔らかそうな髪に顔を埋める。
この、シャンプーの爽やかな匂いと、先程の行為でかいたであろう微かな汗の匂いが、俺にとって最高のアロマテラピーとなる。
安心感で満たされ、癒される。




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