ハイエルンの小説
SF兵器考察 高周波震動ブレードとは何か
高周波震動ブレードなるものが多々SF兵器としてあらゆる作品に出てくる。これの原理とはいったいなんなのか考察してみた。
高周波震動ブレードは、現実にも実在する。工業分野の超音波加工機などがそれだ。
高周波には二つ意味があり、超音波といった高い波長の音と高い波長の電磁波で超音波などを高周波震動ブレードでは使用している。超音波を物体に流せばその物体は原子や分子間結合力を失い液状化−見た目は変化しないが−といって、対象物を原子レベルで破壊することもできる。高周波震動ブレードは、この原理を使用している。
ただ単に超音波を流すためでは、駄目だ。刀身そのものも破壊作用によって破壊されてしまうためだ。
そのため日本刀のような構造が望ましい。日本刀は世界一の切れ味と言われるが、それは硬柔異質の金属を使用しているからだ。単に金属が高いだけではダイヤモンドのように衝撃にもろくなり、砕け散ってしまう。
日本刀は硬いものと柔らかいもの二つの鉄から成り立つ多層構造だからで、この問題をうまく解決している。
高周波震動ブレードでは、金属をアモルファス化するなどして解決するだろう。動力は柄にバッテリーとして置かれるかもしれない。
いずれにせよ銃器全盛の今日では実用されない武器に違いない。
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