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まいがーる
School days. *










会議が始まったのはいいけど、皆の意欲が全く感じられない…。

ちょちょちょっとォォォォォー!!










School days. U
(真面目なのは私と櫻井君だけじゃないのよっ!!)























『ゴホン。さて、今回の会議課題は…』

「…zzz」

「…。あっ、もう少しでクリアだったのにー…」

「ちょっ、こいつ面白いんだけどっ」

「大野さーん。起きて遊ぼうよー」

「会長…。困りましたね。」
『そうだねー…』


この人達、私が生徒会の仕事を割り当てる前に言ったこと…、覚えてないんだろうか。

『だらけてますと、知りませんからね?』

って。ま、忘れてるか。
仕方ない。この方々は投票枠で入った人達だし。

投票枠とは…。
全校生徒に人気投票により生徒会役員を決める方法。
それで、多かった順に上の地位に着く。

1位の櫻井君
2位の二宮君
3位の相葉君
4位の大野君
5位の潤くん

副会長・会計2人・書記・庶務の順になっているのだ。


裏腹、そんな私は優良枠。
優良枠とは…。
全校生徒の中でダントツに学問・運動・道徳に優れている人間を理事長が決め、選ばれる。

歴代生徒会役員が投票枠で選ばれる人が男子、優良枠が女子となっている所為か優良枠として選ばれた女子は拒否した時がないと聞いた。(男目当てなんだろうなって薄々分かってます。)


でも私は違う。
更にここの学校をよくするためにこの優良枠まで這い上がってきて、今、ここで生徒会長としてやっている。

にも対して…。





「皆!会議中なんですから真面目に―…」


バンッ!!













我慢出来なかった……。
私が机を叩いた大きな音が夕日に染まった生徒会室を木霊した。
その音で皆は行動を止めた。

『だらけてますと、知りませんからね?って言ったの覚えてるっ?!』

「…さぁ。聞きましたっ―」
『〜ッ!!』

「「「「潤…!(潤くん!」」」」
「あっ…!」

『もう、本当に知らないッ!!』


私は潤くんの発した言葉に怒りを覚え、この部屋を走って後にした。



































行く先も考えずに生徒会室から走ってきたものだから、疲れた。しかも屋上。
綺麗なオレンジ色だった空も、少し藍色に染まりつつあり、1番星を見付けられる程だった。

『……ハァ。』

元はと言えば、だらけていたあっちが悪いんだし、櫻井君みたいに真面目になって会議に取り組んでくれてたらこんな事にはならなかった。

何かあっても解決しようと心に決めたのに…。



「会長。」

『!…櫻井君?』

こんな事にさせた張本人が来たのではなく、この場で来るはずのない、櫻井君が来た。


『なんで?潤くんじゃなくて櫻井君?』
「あ、あぁ…。それはですね、会わせる顔がないって…」
『ちょっ…』

「あと、会長があんなに熱心に話題を振っているのにも関わらず、注意しかしないで、弱気になってて…」


可笑しいよね、櫻井君は。

自分は悪くないのに、自分が悪かったかのように謝る。


『あ、会議!会議は…』
「延期です。」
『はいぃぃぃッ?!』
「あっ、えっと、理由はありますから聞いてくださいッ!」

あ、はい……。


「とりあえず、会長がいないと会議は出来ません。会長がいて生徒会執行部ですから。」

『!!…だよね。ありがとう!櫻井君。』

何なんの?今の感じ…。


「さぁ。帰りましょう!今日の生徒会会議は終了です。」

私はホッと一息つき『翔クン!帰ろっか。』と微笑えんで屋上を後にして、各々の自宅へと帰った。

夕日の赤みの所為だと思うけど、一瞬、翔クンの頬が赤くなったのは……。

気のせい…か。
うん、気のせい!気のせい!!



















(明日こそは会議に専念しなければっ!!)
(そうですね。頑張りましょう!!)



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