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まいがーる
大嫌いになるほど大好きっ! *





ねぇ、大ちゃん。

優しいトコロとか何もしなくても皆をまとめてるトコロとか勿論好きだよ。


でも、好きで大好き過ぎて大嫌いになりそうなんだ。












大嫌いになるほど大好きっ!
(大ちゃんなんか大嫌いで大好きだぁーっ!!)
































『大嫌い。』
「いっ、いきなり何っ?!カナちゃん。」

今日は2人共久々の休日。
のんびりとソファーに座ってテレビを見ていた。

そして私がいきなりぼやいた言葉は“大嫌い”。


勿論大ちゃんは大大だぁーい好きなんだけどね?
逆に大嫌いになりそうなほど大好きなの。

本当、人間の心理って難しいよね。回路図並に難しいよ。


『ん?なんとなーく。』
「そ、う…?」

私がそう言った後、大ちゃんは俯いて悲しい顔をする。…可愛いなぁ。



はっ!どうかしてるよ、私。
男の子に可愛いだなんて……まぁ、ニノにも言う程だか…

それって私が可笑しいじゃん!


もう一度大ちゃんの顔見ると、“嫌いになっちゃったのかなぁ…”と言わんばかりの顔をしてるから『可愛い』なんて思っちゃうんだろうな。


『大ちゃんッッ!!』
「わぁっ!」


私が押し倒した程度でそんな声を出して…。可愛い…可愛いなぁっ♪


「ちょっ、カナちゃんッ!」
『だぁーい好き、大ちゃん。』
「やっ!な、何すんのぉっ!!」


普通は女の子が下だと思う。けど、今回は違う。

今までだってやられっぱなしだったから、そのお返しッ!
















「ん…、はっぁ…んっ。」

『んっ…。』


予想外だった。

大ちゃんが積極的に舌を絡めてくるんだもん。こっちが苦しくなってくる…。


「ふっ…あっ…。カナちゃん……」
『……。』


もう限界で唇と唇を離す。

大ちゃんはまだ物足りない顔をしていた。(ごめんね、大ちゃん。)





「途中で辞めてどうしたのっ?」
『…苦しかった。』


言った瞬間に頬が熱くなった。
多分、言うのが恥ずかしかったんだろう。

今の私は大ちゃんから見て「赤いなー」って思ってる、はず。うん。


きょとんとした顔で私を暫く見つめると彼は抱きついてきた。

『ひゃっ!…大ちゃん?』
「ん?」
『いきなり何?』
「あ、あぁ…。カナエが可愛かったから、つい。」


ニコッと笑う大ちゃん。

私を上にして潰れないのかな…。

いつもカナちゃん!カナちゃんって呼ぶから、久しぶりに名前で呼ばれたから…

きゅんってきた。


前にあんな事したのにすぐ攻めと受けを交換しちゃう。

そういうトコロが大嫌いなの。本当、分かってないな。大ちゃんは。


「カナエー?」
『ん?何?』
「もっかいしていい?」
『あっ…えっと…』


迷った上小さく頷いて上下交換して大ちゃんが優しくキスをした。













後からディープになったって話は分かると思うから言わないでおく。





そんなトコロが大好きで大嫌いになる理由なんだからねっ!!


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あきゅろす。
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