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私は地獄を見る。-I inferno see.-
地獄の日々










目の前が赤く染まっていったのはいつ頃かな…







































そんなんでお母さんがパタパタと階段を降り1階のリビングに置いてある積み重なってる求人誌を必死に自分で出来る仕事を探す

必死なお母さんの姿を見ると私も何かを頑張りたいという気持ちになる。

その時。


バン!!

勢いよく開けられたドアが大きな音を立てて壊れてしまった
お父さんはいくら、そんな事などしない筈だ。


「あら?お父さん帰って来たのかしら?」

パタン。と求人誌を閉じてお母さんは玄関に向かった

何か…嫌な予感がする…


リビングに入る時のドアの僅かな隙間からお母さんを見つめる

お父さん…?お父さんなんかじゃない…


「おい、奥さん。」
「何ですか?」

会話が聞こえた
盗み聞きは良くないけど、私は耳を澄まして聞く。


「娘さんと一緒にローマの方に来てもらおうか?」
「嫌です。ローマの方々を使えばいいじゃないですか。」
「カラーブリアだからこそ。ですよ」
「……奴隷にする気ですか?」


“奴隷”と言う言葉が母の口から出た
奴隷?そんなの…嫌だよ。絶対に嫌だ…


「勘が良い奥さんですね。奴隷と察知した以上貴方を殺さなければ…あと、娘さんも…ッ!!」
「辞めて下さい!」

「嫌ですね」


危ない!!お母さんが…
と、言えども踏み出せない。
お母さんを助けられない。

どうすればいいの…
どうしたらいいの…

迷っている最中、発砲の音が聞こえた
もしや…お母さんが…

   殺 さ れ た ?

玄関の方に出てみれば、そこに居たのは、知らない男の人と変わり果てたお母さんが居た。


「おかあ…さん…お母さん…目を開けてよ!目を開けてぇ!!」


私はお母さんの元へ駆け寄り泣きじゃくりながら叫んだ。

「うるせぇな…おい、ルッツォ。どうしたんだ?」
「いやはや…この娘さんが泣きながら叫ぶもんだからなぁ…」
「あぁ…これはこれは。大統領閣下のSPのとこんの娘かぁ…ベルナド・メッシーナちゃん。」

な、何で私の名前とお父さんを…

涙を拭かずに2人の男の人に尋ねた。

「もしや…お父さんまで…殺したの?」
「ほほぅ…中中の勘じゃないか?なぁ?ルッツォ。」
「そうですねぇ…こいつは痛ぶる位でいいか。あとから…」

奴隷にでもしようか?


「痛ぶるなら痛ぶるで…で、貴方達の存在を教えて」

「最初に教えてあげるよ。俺達2人は」


マフィアの中でも1番凶悪な
シチリアマフィア







その言葉を聞いた後は目の前が真っ白になって―…

気が付いて体を起こすとお母さんの死骸が無かった。
私はお母さんの死骸を探しに外に出てみるとそこは地獄の様。

シチリアマフィアの人達がマフィアの人達に酷い暴力を受けた人に無理矢理にでも奴隷にする。

女、子供、老人と関わらず殺したり、暴力を加えている。

地面は赤い血ばかり。
血の海に餓鬼の人々。
ここは…豊かなカラーブリアではなく地獄のカラーブリアと化していた。


「げほっ!」

いきなり来た咳意。
咳を抑えられなくてそのまま咳をした。
なんだか鉄の臭いがした。
床を不意。見てみると、付いてたのは血だった。
私も酷い暴力を受けたんだ…
割れてある鏡の前に行けば、服が破れ、両手が無く、両足も無い。

この醜い姿。痛ぶる程度ではないだろうと思った。

これじゃあ奴隷は無いと思った。だが…

「そこの女!!早く働かないか!!」
「この姿を見て…げほっ…働けると…思ってる?」
「無駄口をたたくか…ならば…死ね」


と言われると同時に思いきり腹を足で蹴られた。

普通は気を失うが私は気を失わなかった。

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