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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
何処へ-包容の大空-











貴方は何処へ―…

















何処へ-包容の大空-











































綱吉に会ったのはそんなに前じゃない…
10ヶ月前…

































私は名のないマフィアから雇われて沢田綱吉の暗殺を命じられた―…





































ボンゴレ本部に忍び込み、彼の書斎・部屋らしき天井に潜みわずかな隙間から彼を撃とうとした。

だが…


さすがボンゴレ]世。
ブラッド・オブ・ボンゴレで私の攻撃が分かっていた


「そこに居る腕の立つ殺し屋…降りておいで」

と言われ、降りて行かないはずはない。
すんなり言う事を聞き、彼の目の前に現れた


「殺し屋って言っても女の子かぁ…」
「お、女の子で悪かったわね」
「あっ!怒らせたなら…ごめん…」
「な、何よ…ボンゴレ]世がそんな優しいの?」
「へっ?そ、そうかな……?」
「そうよ!普通なら自分を殺そうとした殺し屋を殺す筈じゃないの?」

「殺さないよ」

「えっ?」

「君は雇われただけ。」
「う、うん」
「君は1人で生きてきた?」
「!!…うん」

「悲しい思いをしてきたんだね…大丈夫」
「何が大丈夫なの?」

「オレが…一緒に生きていく。君だけの為に」


惚れた


自分でも分かった

「う、うん…」
「名前は?」
「…沢田蒼。]世は?」
「オレは沢田綱吉。」
「]世…」
「]世は堅苦しいからツナとかでいいよ」
「あ、…綱吉」






























































と、今に至る…

前はあんな堅苦しかったのに今は…


「蒼、」
「あぇ?何?……!!」
「〜ッ!可愛い!!」
「わっ!綱吉ぃ…」
「あっ…ごめん!」


こんな風に愛されているのだ
そんな日がもう来ないと分かっていた…

















丁度、その日の夜…
メローネ基地に1人で行こうとしている綱吉を説得を皆でしていた
獄寺さんや山本さん・雲雀さん・骸さん・ランボ・了平さん・笹川さん達が必死に説得しても、綱吉の答えは





「ごめん…」


だけだった


「おい、蒼。10代目が大切な人だと想うんなら説得しろ」
「蒼ちゃん…つッくんを説得して?」

「う、うん…」























































「綱吉…」
「あ…蒼。どうしたの?」
「明日の事…」
「あ、うん…」
「行かないで…」
「え……?」
「行っちゃだめ…私を1人にしな」

「させない…」


私を抱き寄せてそう言う…

分かってるよ、信じてるもん。綱吉の事。

「だから…行くから。絶対帰って来るから」
「うん…」
















「蒼、説得は?」
「ごめんなさい…」
「無理ねぇよな。ツナは1度決めた事はやり通す人だからなッ」
「あ、あぁ…」






















そして、その事は翌日実行された。

そして、数時間経って綱吉は射殺された。

自分でも分かっていたらしい…
分かっていたなら…分かっていたなら行かなきゃ良かったのに

葬式はすぐ行われ、泣く声が絶えない

私は泣かない…

「泣けば?」
「雲雀さん…」
「沢田綱吉から遺書預かったから…はい」



to 沢田蒼

オレが死す事は元から分かってたんだ。
それでも、行く行くってわがまま言ってごめんね

オレが…一緒に生きていく。君だけの為に
なんて約束…守れなくてごめんね…
本当に…ごめん…
君を1人にさせちゃった…

馬鹿だな…オレ。

Ti amo…
なんて言葉、オレには似合わないけど。

from 沢田綱吉


似合わなくないよ、綱吉
よーく似合ってる


1014 良く秋晴れた澄んだ大空でした

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あきゅろす。
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