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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
追想曲を










綱吉と付き合い始めて半年程度の時が経った。敬語とか勿論ナシで、超仲良くやってる。







追想曲を
(キスとかまだまだなんだよね〜…)




































平日はいつも綱吉が私のところに来て、「学校行こう!」とと笑顔で向かいに来てくれる。この笑顔が昨日あった嫌なことを忘れさせてくれるっ。


『ツナの笑顔って素敵だよね〜。』
「えぇッ?!そ、そうなのっ?!」


そうだよ。私が精一杯の笑顔をやったって、友達からは「ちょっと…」って言われるし。小さい頃から笑顔でなんか過ごしてないもの!
仕方がないじゃない!!

「で、でもさ…。オレ、上手く心の底からは笑えないんだ。」
『……?どういう事?』
「べっ、別にっ!さっ、早く学校行こう!!」


上手く心の底からは笑えないんだ。って……どういう事?作り笑い?…あの笑顔が?………違うよね、うん。























































今日の3時間目の体育はサッカー。
やはりツナがいるチームは負けるみたい。(仕方ないもん。運動音痴の彼がいるから。)
それで、サッカーボールを蹴ろうとしたら空振ってボールに躓き派手に地面に顔から転び、大怪我。
獄寺君とか山本君、京子ちゃんが心配そうに見る中、他のクラスメイトは大爆笑。
獄寺君、激怒。
山本君と京子ちゃんはツナを励ます。

肝心の私は保健委員なので保健室に連れてく。












「また皆の前でダサイところ見られちゃったよ…」
『フフッ。毎回だったもんね、そういうの。』


偶然的にシャマル先生が居なかったから、いつも鍵が開いてる保健室に入れた。

“いっつつつ…”と痛みを堪える彼に対して、私は消毒とか軽い治療を進めてく。


『ねぇ…ツナ。』
「ん?何?」


『付き合ってから…キ、キキキスとかまだやってない…よね?』
「なっ……!!」


俯きながら言葉を発していた私は、上目使いでツナを見る。……やはり赤くなっていた。

「いいいいきなりどうしたんだよっ!!」
『あっ…別に…してないなぁって…思っただけだよ?』
「…」

彼は困った様に目を少し細めてそっぽを向いたように首を右に回す。まだ頬が赤くなっている。





『ご、ごめんね。いきなりこんなコト言って…。次、4時間目の担当根津だから早く行―』



グイッ



ツナが私の手首を掴み私を止める。

『ど…どうしたのっ?』って聞くけど返答がなく、私の顔はいつの間にかに彼の胸板のところにあった。


「根津担当の4時間目なんて…行きたくないよ。」
『でもね?ツナ。授業に出なきゃ怒られちゃ「今は、こうしてたいんだ。」……』


いつもとは雰囲気が違う彼に圧倒されて、何も言えない私がいる。
いつものツナじゃない…大人っぽいツナがいる。


暫くの沈黙が続く。
この、なんとも言えない空気を彼と一緒に吸ってるだけでも、胸が可笑しくなりそうで…。でも、息を止めたら苦しくなる。

胸の高鳴りが尋常じゃないくらい、大きい。早い。

彼に聞こえそうなくらい、大きい。


「…!…ごめん。」


そう言い、私を抱き締めていた細くて優しい腕が私の体から離した。

『…』

顔が熱い。
まだ胸の高鳴りが大きくて早い。
彼には聞こえてないだろうか…。


「じゃあ…行こうか。」
『う、うん。』


平然としていられる彼が可笑しいと思った。

私の頬を引っ張ってみる。















…“痛い”。
やはり…あのツナは本当のツナだったんだ。




















(圧倒され過ぎて、現実を見分けられなかった。)

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あきゅろす。
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