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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
君の










4時間目を普通通りに受けていた途中に沢田君が戻って来た。さっき言われた言葉が脳裏を過る―…。





君の
(これからどうすればいいんだろ…)
























































沢田君が遅れた理由を話し先生の承認を得ると席にすわった。彼の席は丁度私の右隣の所。やばい…。心臓がバックバクいってる…


5分程度時が経つと沢田君から何かが書いてあると思われるくしゃくしゃの紙を渡された。開いてみると…




    ┌──────────┐
    │いきなりでびっくりし│
    │たと思うんだ。ゴメンね。│
    │もしも時間があればだ│
    │けど…放課後屋上に来│
    │てくれないかな?   │
    │      沢田綱吉│
    └──────────┘



私が沢田君の方を見ると、彼も私の方を見ていた。私がさっきの紙の返事として頷くと、安心しきった顔で一息ついた。…可愛いよね、こういう仕草。私はもっての他!こんな可愛いらしい仕草したら友達から笑われるし、できません!!!

「おい、沢田!1人で何頭振ってるんだ?」
『えっ…』

嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!

私の心情出てたのッ?!嗚呼…私の短所ってこれよね。“行動とか顔に出やすい”こと。

「余裕なんだな?この問題解いてみろ。」
『………x=18。』

“正解”という言葉と共に私は席に着いた。…いくら実力テストが近いからって復習問題が簡単過ぎよ、先生。数学はあんまり好きじゃないけど、計算とか図形の体積とか求めんのは簡単。
何となく沢田君の方を見たら目を大きく見開き、私が凄いかのように見ていた。やいやい、恥ずかしいなぁ…もぅ!


4時間目が終わると昼食の時間。ほとんどは、私含め3人で食べてるけど、今日は5人。何故だか知らないけどね。あまり大人数で食べる昼食の時間は好きじゃないんだよね。私の理想の例は、沢田君と、獄寺君、山本君の3人で楽しい話しながら食べるのがいいんだよね、うん。
あれ?何故に昼食の時間に沢田君が出てきたの?…うーん。




































5・6時間目が終わり、部活も終わった放課後。4時間目の時に彼にもらった紙通り、屋上に来た。…まだ彼は来ていなかったみたい。一番乗り?

「沢田さん!」
『ふぁ、ふぁい!』

あ………。緊張と驚きのあまり変な声をついぃぃぃぃぃぃっ!!!…大丈夫かな?沢田君、びっくりしてないかな………?


「…沢田さんって、面白いんだねっ。」
『お、面白い…?』

彼がとった反応が意外過ぎて私の方がびっくりしてしまった。

「あのさ…応接室の時の話なんだけど…」

そうゆうふうに、彼が切り出すと淡淡と話していった―…。


いつから私を好きになったのかとかを…

理由を聞くと、彼は1年から私と同じクラスだったらしく(沢田君と同じクラスになったのがよく分からないんだよね…ι)私を見て惚れたらしい。所謂(イワユル)、一目惚れ―…。




『ひひひ一目惚れ…?』
「うん…。」

何かの勘違いじゃないかとすぐ思った。生涯の中で、私を見て惚れた男なんぞ居ないのに、彼はそうだって言ってて…。嘘ついてるんじゃないかと思った。生憎、全く正反対の事実だと言うことを私の心がそう悟った。


「よ、よければ…付き合ってくれないかな?」
『…』
「沢田…さん?」

『名前で…呼んで。』

「あっ…うん、蒼さんっ!」
『さん付けなくていいよ。今日から私達は大切な人同士だからねっ』
「あ…うん!蒼。」





彼なら…私の心に開いた穴を埋めてくれると信じて、これからを進んでいくと決心した。


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