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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
始まる










私も遅刻して風紀委員に捕まった。よくと見れば、あの人だった―…。




始まる
(さっ、さささささ…)





















『沢田君ッ?!!』
「あっ!沢田さん…」

私よりも早く走っていった沢田君が風紀委員に捕まっていることに私はかなり疑問を抱いた。…あ、そっか。沢田君、運動ダメだったからか…

『運動ダメだから…?』
「Σ!!ちっ、違うよっ!」


「君達、煩いよ。」
「『はっ、はいぃぃぃ!!』」

私達が話している最中に割って入ってきたのが、並森中最凶の風紀委員長と謳われる“雲雀 恭弥”。……まぁ、元から雲雀さんが居たから割って入ってきたって言うのはおかしいか。

「君達、僕の仕事を手伝ってもらうから。」
「『はぁい…』」

私達は渋々返事をし、雲雀さんの後ろを追いていった―……。
いつもは応接室で仕事をやらせ、監視している雲雀さんなんだけど、「咬み殺しにいく。」と言って応接室を後にしていった。応接室内は、私と沢田君だけになった。





















『…………。』
「…………。」

き、気まずい…。沢田君と結構話したのは今日だけだし、話そうとしてもあの、獄寺君が「話しかけんなっ」とか言うし、山本君なんか空気読まないで、沢田君に話しかけるし…
しかも話題ナシっていうこと…。あったとしても、失恋のことしか―……

「あの…」
『は、はい!』


げっ、やばい…大きい声を出して室内の空気が白けたぁ…!!

「昨日…夜まで学校の裏にいたよね?」
『ふぇっ?!…あああ、あの…』

「あっ、ゴメンね。別に見る気は…」

なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!

沢田君から、あれを見られたの?あれっ!!……はずかしい。嗚呼、駄目だ。仕事に集中できないぃ…。2人しかいないこの部屋の圧迫が嫌いだ…。仕方ない。正直に話すか

『フラれた…』
「えっ…?」
『先輩から…“好きじゃない”って。』
「いきなり好きじゃないって酷く『憧れだったのに』……うん。」


『話した時はないよ?ただ見ただけだけど…いきなり好きじゃないって…ないよ。』

私はつい口が滑り話したくないことを沢田君の前で話してしまった。…何故だろう、沢田君なら…『大丈夫』だと、心の底のどこかで思っているのかもしれない。

『もう…誰を好きになればいいか…分からなくて…』
「…辛かったんだね。よ、よければオレの胸で泣いても―…」

沢田君の話が終わる前にちょっと彼の胸を借りさせてもらった。…暖かい。私を拒むことしないで素直に受けとめてくれた。

『あの…グス、沢田君?』
「ん?何?」
『好きな人とか、いる?』
「Σなっ!ななななな…///」

あ、顔赤くしちゃった。私の質問が直球ストレートのストライクだったり?仕事も終わったし、戻ろうかな―…
「い、いるよっ。」

『……?』
「あっ、えっと…。き、沢田さんなんだけど。」




……………?!
What?沢田君の言ってる意味よく分からないんだけども…。私が好き?ありえない、ありえない。

『じゃあ、先教室行ってるから。』
「あっ…」

沢田君、最後に何か言いたそうだったけど…大丈夫かな?スルーして悪かった話だったら許してほしいな…

すでに教室に戻ると3時間目が終わっていた。……長いな、風紀の仕事ッ!!





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あきゅろす。
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