[携帯モード] [URL送信]

リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
失恋から






「俺…お前のことあんまり好きじゃないんだよね…」

ショック。中学校1年生からずっと想い続けて1年…想いを今ぶつけたらあっけなく断られた。嗚呼、これ以上誰に想いを伝えればいいんですか?






失恋から
(絶対良い人見付けてやるッ!!)


















































誰も居ない校舎の裏側。
そこで私は告白をして、あっけなくフられた場所でもある。その先輩は私を残し、先に帰って行った。

あぁ…もう、夕方の日が胸に染みる…

























暫くして帰ろうと思って秘密で持ってきている携帯を取り出して時間を見ると、19時を回っていた。

『やっ、やばいっ……!』

私の家は厳しくながらも門限が19時30分。学校から歩いてくるのに30分以上掛かるっていうのに…。今日は本当に

      ついてないっ!!!!



















間に合わないということでわざとゆっくり歩いて家に帰ることにした。

別に、親とかに怒られたって平気。お説教は殆んど聞き流しているからねっ。




45分位は掛けてやっと自宅に着いた。電気がついてるのはやっぱ、1階だけで。
これといった用が2階ある時だけは電気が付いているので、基本的にこの時間帯に2階には電気は付いていない。

ドアを開けて帰って来たことを知らせる『ただいま。』と言えば、「心配したんだからっ!」と私は玄関に立たされながら軽く5分程度お説教される。

もうお腹減ったんだけど…




























お説教が終わると床暖房の私の家は暖かくて和む。リビングに入ると尚更。床暖房+電気ストーブでかなり暖かくて、ここで勉強したら眠たくなる。

『今日はコンポタージュかぁ…』

ふぅ、と一息つくとスプーンを手にし、コンポタージュを飲み始めた。































夕食も済まし、勉強も済まし、風呂も済まして、髪を乾かすのが面倒なので濡れたままの髪が枕をしっとりと濡れ始めていることに気付いた。

『おっと…』

急いで体を起こしてしっとりと濡れた枕をぼんやりと見る―…。

急に眠気が襲ってきた。眠気に堪えられなくて、羽毛布団をかけると布団の温もりがあって、すぐ眠れた。




































翌日。朝起きてみると枕は乾いていた。体温で乾いたのだろうか…?

まだ眠いのかふらふらとした足取りで鏡の前に立って髪を見てみると―…

『ひゃあぁぁぁっ!!』

悲鳴に近い(悲鳴だけど)叫び声を上げた。
寝癖が凄い…素晴らしいことになっていた。ピョンピョン跳ねていて水程度では直せないと気付いた。嗚呼、昨日に引き続いてついてないな!私はぁ!!

学校に遅れると風紀委員に捕まっちゃうから寝癖はほっといて、朝食食べて歯磨きを済ませるとダッシュで家を後にして、学校に行くことさえを考えていた。
























トンッ


『痛っ!』
「わっ!」

誰かとぶつかったのが分かった。ぶつかった音が“トンッ”程度で良かった。と思ったら、その人が小柄な身体(カラダ)だったのか音が小さかっただけみたい…

『あの…大丈夫で、沢田君ッ?!』
「あ、沢田さん!」
『ごめんねっ!私が夢中で走ってた所為で…』
「ううん。オレがぼーっと…してたから…」

彼はそう言うと学校の方を向いて、手を顔辺りにあてて

「あ、あの…髪の毛…」

沢田君がそう言うと、私は我に返り髪の毛を触った。ワザと気にしないようにしてたけど、彼に言われてから改めて恥ずかしさを感じる…(泣)


「あっ!学校遅れるから先、行くね!」
『あ、うん…』

何か、あぁ見えて必死なんだな。学校に遅れないというコトに……。まっ、私もか…って…

『ぎゃー!私も遅れるじゃん!!』

時に我を返され、必死に走って学校まで行く。
走っても間に合わなかったらしく、私の他に誰か1人も捕まってたみたい

←前へ→次へ
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!