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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
何処へ-包容の大空-その後










綱吉がいなくなってから10年…?位は経ったかな?まだそこの穴は未だに埋まらないままにいる私。





冬が近付いているのか、本の少し…本の少しだけだけど、肌寒い部屋に居た。

私と綱吉の2人で寝ていてたキングサイズのベットが部屋にぽつん…とあるだけで、私の為に用意してくれたドレッサーとかキャビネットが周りにぽつぽつと設置してある。

最初にキングサイズのベットを見て、

「このベット大きすぎだよぉ…」
と言った私に対して、綱吉は

「大丈夫!なんとか…なったりしないかな…ι」
って笑いあったのを覚えてる。

嗚呼…そんな日々が戻ってくればいいのに…彼と過ごした日々が幻像として目に映る―…






































































私は1ヶ月に1回、綱吉の棺桶のある森の奥まで行って、日々の生活を話している。

「獄寺さんってね、皆をまとめようと必死なんだ。流石、ツナの右腕だよねっ。」
(そんなこと)

「山本さんもね、獄寺さんと漫才組めちゃう程天然でね?」
(話しても)

「雲雀さんは相変わらず…咬み殺す。咬み殺すって言ってて…ι」
(貴方は)

「ランボは少し大人っぽくなったんだ!…少しだけどねっ。」
(聞いてくれてますか?)

今日は日が暮れるまで綱吉に今までのこととかを話し聞かせてあげた。聞こえてると…いいな…。


ガサッ

草の擦れる音がした。この時間なら動物が出てきてもおかしくないだろうとは思った。けど、動物ではないことを、体の大きさといい喋る声といい…人間だと気付いた。

「(だっ、誰…?!」

私は丁度持ってきていた写真を抱き締める様に身構えることしか出来なかった。

























その時



「ボンゴレ10代目の身元か?」
「誰ですかっ…?」
「名を名乗る必要がないんでねぇ…あ、仕事柄はマフィアなんです。」
「!!?」

マ、マフィア…?そういえば、獄寺さんが言ってたような…あ、
「ここ最近のマフィアは10代目の身元を殺すとか言ってるからな…気を付けろ」
そっか…私を、殺しに…
でも…いいかな。
殺されても…。綱吉のトコロにいける…待っててね、綱吉―…

























































ボォォォッ

「蒼に触るな…!」

聞き覚えのある声。そしてオレンジ色の炎が勢い良く燃える音―…。
まさしく、その人は

「ツナ…」

後ろを振り返ってみると、棺桶の蓋が空いていたことに気付いた。何故、音くらい聞こえなかったのだろうか…
綱吉の強さに対してそこら辺のごろつきのマフィアと比べ物にならなかった程強くて、簡単に片付けてしまった。

「蒼…」
「ぁ…ぇ…?ツナだよね?本物のツナ…だよね?」
「そ、そうだよ!」

彼が語尾を強めた直後、私を抱き寄せた。

「蒼に嘘つくわけないよ。」
「うん…でも、10年間も…私を、ヒック…待たせて…グスッ。」

綱吉の優しさに不意に涙が溢れだして、涙が止まることなど知らなかったかのように暫くは止まらなかった。

「ごめんね…10年間も待たせて…」
「もう…いいっ、んぅ。」

私が話している言葉を遮る…?聞きたくなかったかのように、私の唇にキスをした。

それは、深くて優しくて甘くて…
そんな時間が流れていった―……











1014
貴方は約束通り、私のトコロへ帰ってきてくれました。

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あきゅろす。
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