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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
貴方は…?4










僕は彼女を傷付けてしまった。…傷付けたくなかったのに…




























































僕が狂うの嫌って彼女を傷付けてしまった以来、頻繁に来るようだった蒼はもう来ることはなかった…
。会ったとしても、彼女は僕と視線が合う度に顔を反らしていた。
謝りたい…。謝りたいのに体が素直に言う事を聞かない。まるで、僕が悪くなかったかのようにね。本当は僕が悪いのに…




「委員長。学校の敷地内に少数の不法侵入者が見られました。」
「…ん。今行くよ。」

不法侵入者なんて、どうでもよかった。そいつらを咬み殺したって彼女の笑顔が見れないんだから、本当にどうでもよかった。





















































「どうやったら」
バキッ

「蒼の笑顔を…」
グキッ

「見られるか、知ってるかい?」
グチャッッ

いつもは嬉しながら咬み殺していたのに、今はぼーっとしながら咬み殺している。蒼の笑顔が見たいがために…、屍の上に立ち問いかける。でも答えない…当たり前か。


心が晴れない。心が晴れない。心が晴れない。心が晴れない。心が晴れない。心が晴れない。心が晴れない。心が晴れない。心が晴れない。

むしゃくしゃする。自分自身に。


























―…?上の方が騒がしいな、職員室かな…





























「沢田蒼が交通事故にッ……?!…はい、はい。並森病院ですね、分かりました、ありがとうございました。」

今…何って言った?



蒼が交通事故…って聞こえたんだけど…

嘘…ウソだ…蒼は交通事故なんて遭う訳ない。

「両親には連絡がつきましたか?」
「いえ…蒼さんの両親は仕事が忙しいそうで出れないと…」

暫く、廊下から職員室から聞こえる声を呆然と立ち尽くしながら聞いていた。夢だと思った。けど、違う事に気付かされるのが嫌だった。
現実を叩き知らされるのが怖かった。



















































そして…蒼の病室に居る。どれもこれも自分の所為だと思ってる。

ごめん…蒼。



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あきゅろす。
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