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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
1週間の離ればなれ-続編-その後






























「逃げられたって…?さっきは実体じゃなかったの?」
「うん、実体だったんだけどいつの間にかホログラムと摩り替えられてた…」

シュゥゥゥゥという音を立てて綱吉の額から燃え上がっていた炎が消えていつもの綱吉になった。

「ホログラム…」
「うん。…あ、あの…えっと…」
「………?」

知っている。綱吉の言いたい言葉は既に読めてた。

私に謝ること。
一応知らないフリはするけど何も知らない綱吉が謝るのを見るのは辛くて…

「「ツナ、(蒼、」」
「あ……」
「えっと…ツナが何か言いたいと思うから先でいいよ。」
「え、あ、ううん。蒼も言いたげだし…」

言いたいっていっても謝らなくていいって事だけ。綱吉の方が先に謝っ―……

「ごめんね…」
「う、ううん。」
「オレ…本当にダメで…」
「ダメ…なんかじゃ……ない…よ…」

綱吉が謝ると同時に私は涙が溢れ出てきた。何度も何度も涙を拭くけど止まらない。いや、止められない。
泣いたせいかぐぐもった声と途切れ途切れ話す言葉がこの部屋中から響いて聞こえてくるようだった。

「謝らなくていいの…もう…いい…っからっ……」
「あ、うん。もう…泣かないで?」

オレまで泣けてくるよ…。
綱吉がそう言う。少しは泣き止んだ。
ずずずずっと鼻水らしきものをすった音を立てた瞬間…
抱き寄せられた。こんなの中中なかった。嬉しい。嬉し過ぎてまた涙が溢れ出てきそうで…目を閉じながらこう言った……。

…大好き。
…オレも。

本当は嫉妬していただけ。
綱吉が楽しそうに他の女の子と話してるのが何か…許せなくて。
たった2日間離れただけなのにとても長く感じた。







1週間の離ればなれ

離れてから本当に気付く事がある。
離れてみて本当に何が必要なのか分かってくる。







(服着て、服ゥッ!!///
(あ、うん…//

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