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リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
1週間の離ればなれ-続編-

最初に、大空に優しくkissしての1週間の離ればなれを読んでない方はまずそちらの方から…























































暫く眠っていたのか。
眠気がまだ体が覚えているみたいで……。
窓みたいなところから外を見てみるとビルの灯りやネオンの看板が綺麗に暗黒の夜を飾っている。

……夜中…だったりするかもしれない。

「ぐっすり眠れた?」

夜中に対してこの部屋はとてつもなく暗い
相手の姿は足がやっと見えるくらい

「ん…わから‥ない。」
「ううん。気を失うまで君を鳴かせたから、ぐっすりだと思うんだけどなー…」

はっ、と私は我に帰った。
鳴かされた…無理矢理やらされていたのか。
分からない、記憶がさっぱり蘇らない…

私は唖然とし、何も言えなかった。

気付けば肌寒いなと思えば全裸で…
もちろん毛布がかかってある。じゃないと私が風邪をひく。
口はマシュマロの味がする…

「ねぇ。貴方誰…?」
「教えてほしい?」
「勿論。」


それから辺りが少し明るくなるまで長い話をされた。

相手の名前は百蘭
ミルフィオーレファミリーのボスだという。
何故私を攫ったかと言うと、私が綱吉の彼女だかららしい…

「残念だねッ…」
「…?何が?だって君、綱吉クンの彼女さんじゃ…」
「生憎。私はツナの事なんて嫌いになったから。」
「へぇ…」

百蘭はいい事を思い付いたようにポンッと掌に拳を置いて私にこう提案した。

「んじゃあ、場所。教えてもろおっかなー」
「………………」
「あれ?教えられない?嫌いになったんじゃなかったの?」
「…それは……」

まだ好きって事じゃない。嫌いな事は嫌い。
でも…何か、場所を教えたら綱吉が危なさそうで…

「ねーぇ。教えてってばッ」
「………だ。」
「ん?」
「嫌だって言ってんの!!」
「…ふーん。」

彼が興味なそうに返事をすると私の頭を強く鷲掴みして、さっきとは違う表情を顔に浮かべて私に言った。

「嫌でも君から吐かせてあげるよ。綱吉クンの居場所を。」
「……ッ!!」

彼が言い終わると頭ごとソファに叩き付けた。

怖い。

絶対この人から何される…そう思うと体が身震いした。

「ねぇ、教えないとぐちゃぐちゃにしてあげるから。」
「ヒィッ……!!」
「早く教えてよっ!」
「いっ…!!」

後退りしても彼に呆気無く手首をがしっと掴まれ圧迫される。
とても痛い。血管が抑えられてて手が青くなり始めてる。このままじゃ腐って手が無くなる…ッ!
誰か…誰か助けて…!!

「おい。」
「ん?君は…」
「……。蒼から手を離せ。」

















怖ばっていて目を閉じていた。私は、聞き覚えのある声にゆっくり声のする方に目を開けた……。

「ツナ…」

目から涙が溢れ出てくる。何で…何でなんだろう…なくしていたモノが戻ってきた感じがするよう…

「手を離せッ…!」

いつもの彼ではない容姿だけど…
……確信してる。

容姿が変わっても綱吉は綱吉…

綱吉がそう言うと私の手首を掴んでいた百蘭の手を綺麗なオレンジ色のした炎が触れた。

「ッゥ…!!」

百蘭は熱く感じたのか顔を歪め、手を離した。その直後に綱吉が私を守るようかの様に前に立った。

「蒼に手を出すなッ!」
「もう手は出さないよっ」
「なら早く消え―…?!」
「ツナ?」

顔の表情を変えた綱吉に私は、話かけた。でも、返事はかえってこなくて…

「ねぇ、ツナ…?」
「…逃げられた。」




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