リュウノヒゲ-変わらぬ想い-改
優しい瞳
「獄寺君。一緒に帰ろう!」
「いいっすよ!!十代目♪」
オレはいつも通りに獄寺君と帰ってる
「love」とかじゃないよ?!
オレ、ホモじゃないもん!!
山本は野球があるからそれが終わったら帰ってる
「獄寺。少し来い」
「はぁ?何でだよ」
「まず来い」
「嫌だっつってんだろ!離せ!!十代目〜」
獄寺君はずるずると先生に引きずられて半泣き(?)にオレに助けを求めた
実には行かなかったけど…
今日はいつも通りじゃなかった
「はぁ〜…」
今日の帰り道は溜め息が多いな…
獄寺君と喋ってると楽しくて溜め息なんかしないんだけど…なぁ…
と、いうよりも…最近何もかも上手くいってない…
テストの結果なんていつも以上に酷いし、京子ちゃんになんかカッコ悪いところ見せちゃうし…
うーわー!思い出すだけで嫌になるー!!
「………♪」
ん?あんな子、並中に居たっけ……?
一年生かな?
「じゃーねー♪」
あっ、オレと帰る道同じなんだ…
なんか…気まずいな…
「あのー…2-Aの沢田綱吉先輩ですよね?」
「えっ?あ、うん」
「あ、私、1-C沢田蒼って言います!」
「沢田蒼…ちゃん?蒼ちゃんでいいかな?」
「そんなッ!呼び捨てでいいですよ」
「そっ、そんな…やっぱ初対面の人とは敬語を…」
「もう、初対面じゃありませんよ」
「へっ?」
「友達…です…♪」
彼女は幸せそうにオレに微笑んだ
そう…今、分かったんだ
京子ちゃんとは違う何かを
オレが京子ちゃんに抱いていたのは“憧れ”―…
彼女は“憧れ”とは違う…彼女に“好き”という感情を抱いたのかも知れない…
こういうのって…
一目惚れって言うのかな……?
「綱吉先輩…?」
「えっ?あっ、ゴメン!で…何でオレだと分かったの?」
「…話に聞いてた通りかっこいいから…」
「だっ、誰に聞いたの?!」
「んとー…獄寺先輩!」
「(獄寺君。なんて事教えてんだよー!!」
「綱吉先輩?さっきから大丈夫ですか?」
「あ…うん。」
「じゃ、もう家なので…先輩の家ってそこなんですか?!」
「そっ、そうだけど……?」
「近所ですねー♪あっ、そうだ!明日から一緒に学校行きませんか?」
「う、うん。」
「それでは、また明日!!」
「ばいばーい!」
オレは彼女が完全に家に入ったのを見ると家の中に入りすぐ自分の部屋に入り疲れたようにぼふっと空気が抜ける音を立ててベットに横になり
そして、床からリボーンの声がした
「おい、ツナ。帰りは獄寺と一緒じゃないのか?」
「あ、うーん…獄寺君は先生に引きずられて…」
「ニッ。じゃああの女は誰だったんだ?」
「Σ//ただの後輩だよ!友達!」
「ニッ。ならいいけどな」
「なんだよ…」
そういうとリボーンはオレの母さんの晩飯を食べに下に降りていった―…
オレもそろそろ行こう…
「母さん。今日のおかず何?」
──────………
翌日にオレは彼女の家の前で止まり出てくるのを待った
丁度そこに
「十代目?何してるんスか?」
獄寺君だ。
「獄寺君…えっとね…待ってんの」
「誰をっスか?」
「…蒼」
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