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君のキモチ2

両想い?/本番/潮吹き/不安






「あんっ!あふっ、ゃあっあっあーーっ!!」
「はっ・・・はっ・・・朝也、朝也・・・!」

グヂュグヂュグヂュと連続的な音を立てながら、その細い腰を掴み、打ち付ける。俺と違って文化部の朝也の肌は白く、筋肉も付いていない。かといって余分な脂肪もついていない、実になめらかな身体。なだらかな腹には精液やら先走りやらで、てらてらといやらしく濡れていた。大きな目は行き過ぎた快感で焦点が定まっておらず、涙で濡れそぼっている。
そして後腔からは収まりきらない泡立った白濁液が零れ、朝也の丸い尻を伝ってシーツを濡らしていた。何度見ても卑猥な、だけれど俺を永遠に興奮させる姿。ぞくぞくとしたものが背中を駆け上がって行く。

何回も絶頂し、最初のような硬度はもっていなくとも存在を主張する、赤く染まった肉棒を俺は掴んだ。大げさなくらいに身体を震わせ、甘い息を吐いた。

「ふ、あんっ!、らめ、ぇ、さわりゃな、ひぃ・・・んあぁーー!!!」

亀頭を手のひらで包み、擦れば、ピュルルと色の薄い精液が出てきた。それを手のひらで受け止め、そのまま刷り込むように擦り続ける。

「いや、ああ!ひんじゃ、ひんじゃうよぉ!!!」

呂律の回らないまま、ガクガクと首を振りながら俺にそう訴えてくる。だがその姿は余計に俺を興奮させるだけで、腰を打ち付けるのをやめ、両手で朝也のソレを掴み、片手で竿全体を扱きながら、亀頭を手のひらでグヂュヂュヂュヂュヂュヂュ!と擦った。

「ひあああ!!!らめっ!らめぇ!!なんかくるっ、きちゃ・・・ああああああーーーー!!!」

目をカッと開き、大きくのけぞりながら、朝也はそこから透明な水のようなものを噴き上げた。俗にいう、潮吹きだ。きゅううううと肉筒が俺のモノを締め上げ、俺は朝也のうねるそこに欲を吐き出した。朝也はそのままガクンッ!ガクンッ!と大きく痙攣して、ベッドに沈んだ。

「朝也?」

見れば、腕も足もぐったりと伸びきり、涙で濡れに濡れまくった双眸は閉じて、浅い呼吸を繰り返していた。過ぎた快感に気絶してしまったのだ。
俺はゆっくりと肉棒を抜き、大きく息を吐く。締まりきらないアナルはぽっかりと口を開いて、俺が流しいれた欲がコポリと流れ出て来た。その量の多さは、毎度のことながらも我ながら情けないほどの量だ。休日になれば身体を繋げ、毎回同じくらいの量を朝也の中に出しているのに、その量は一向に減らない。

「ごめんな、朝也・・・」

ぽつりとつぶやいて、朝也の汗で額に張り付いた前髪をそっと払う。そのままなるべく優しい力で涙を拭い、頬に付いた涙の後をなぞる。

ストレスを溜めやすい俺は、高校に入ってからこの朝也と言う人間に出会い、朝也と言う人間を毎日欲していた。同室になったその日、無理やり身体を暴いて繋げれば、それまで溜めていたストレスも消え失えた。そして同時に襲ってきたのは後悔の念。
俺は朝也に一目ぼれをし、恋焦がれていた。なのに、強姦まがいのことをしてしまい、二度と朝也と共にいられないと絶望した。だから一つの賭けに出た。順番は遅くなってしまったが、「好きです、付き合って下さい」と告白をしたのだ。朝也は呆然とした顔で「うん」と返してくれた(そして喜びのあまり、第2ラウンドへ突入したが、朝也は意識を飛ばしたため覚えていない)。

学校では親友のように。寮では恋人として接していたが、部屋に戻ればもうだめだ。ふつりと何かが一瞬で切れ、今日のように朝也の意識が飛ぶまでセックスを続けてしまう。
だが朝也はそんな俺に怒りを抱くのでもなく、「翔太君」と優しく笑って接してくれる。最初はそれに喜びを感じていたが、その優しさは時間がたつにつれて不安に変わっていく。

もしも、もしもこの朝也の優しさが俺以外にも向けられて、朝也が俺を見放してしまったら?

俺たちは1年、2年もクラスが違い、合同授業もない。学校での接点は昼休みでご飯を一緒に食べることぐらい。だから普段、どんな男と朝也が教室でつるんでいるのか、知る由もない。
朝也に限って浮気なんてしないとは分かっている。だけれど、俺のような欠点持ちよりも良い男が現れ、朝也に好意を伝えてしまえば―――その先は自信がない。

それを考えるだけで俺は大きな不安に襲われ、そしてこうして気絶するまで行為を強いての繰り返し。

「ごめん・・・」

 まるっと信じられなくてごめん。
 苦しめてごめん。
こんな俺でごめん。
 
きっと俺の行為は、朝也をひどく苦しめていると思う。だけれど、自分ではどうしようもないこの不安の解消法を、未だ見つけられずにいる。



END





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