SS
僕の神様
放置/バイブ/射精禁止/高校生/本番無し
学校に行く足が震える。
高校2年生のミケは、紅潮した頬を隠すことなく、ふらふらと頼りない足取りで慣れた通学を、しかし何時もの倍以上の時間をかけて歩いていた。
まだ6時近くと言う、あまりにも早い時間のため、登校する生徒が1人もいないのが、せめてもの救い。
「はぅ・・・・ヒッ!・・・・ハッ・・・ハッ・・・」
それでも普段以上に歩みが遅々としているのは、昨日から後ろに埋められたバイブが、延々と緩やかに刺激を与えてくるためである。
「ハァ・・・・ハァ・・・・・・・・」
苦しいわけではない。
ただ、時折前立腺に掠めるたびに襲ってくる快感に、足が止まりそうになる。
「ハッ・・・ぅう・・・クロ・・・クロぉ・・・っ!」
熱からの解放を望むのは昨日の授業が終わった時から。
(、ミーはいつも僕の事だけ考えていればいいんだよ)
キスの合間に囁かれる言葉。
それは自他ともに認める、独占欲の強いクロの、スイッチが入った合図。
僕だけを見て、僕の事だけ考えて、僕の言葉だけ覚えていて、
僕だけの、ミーでいて
「あぅぅうぅ・・・!!」
あの掠れた声と言葉を思い出すだけで、甘い痺れが駆け上がり、同時に、
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・という、先程よりも強い音と振動が、ミケの中で暴れる。
「ひぁ?!らめっらめ・・・らめ、ぇ・・・!!!」
じわじわとパンツの中が濡れて行く感覚に、涙が溢れそうになる。
さすがに立ち止まり、電柱にもたれかかる。
「や、あぁぁぁぁ・・・クロ、ぉ・・・!」
叶うのならばここでズボンもパンツも脱いで、思いっきりしごきあげたい。
すでに先走りでぐちゅぐちゅになったそこを強くおもいっきりしごきあげれば、先端を手のひらで乱暴に撫でくり回し、先走りを塗りこむように撫でまわしてしまえば、
昨晩から溜まりに溜まった、爆発寸前のそこから、
ビュルビュル!と精液を出し続けるだろう。
「あひっ・・・!はぐ、ぅ・・・!!」
考えただけで達してしまいそう。
ああ、なんたはしたない!
こんなところでそんな・・・!
だけれど、
「ふぐ、ぅぅぅぅ・・・らめ・・・」
それだけでは足りない。
きっとこんなバイブでイってしまえば、きっとクロは今日一日触ってくれない。
欲しいのは、こんなバイブじゃなくて、もっと熱くて太いもの。
それで思いっきり突き上げて、ただひたすらイイトコロにぶつけてほしい。
打ち付けながら、きっとクロはペニスを弄りまわす。
お気に入りは鈴口、そこに指で強く強く、まるで埋め込むようにぐりぐり弄る。
射精したくてもクロからの許しが無ければかなわない、そういう身体に躾けられた。
ぐるぐる回る熱を吐き出したくて、涙を流しながら懇願する。
でもクロはなかなか許してくれない。
先走りをだらだらと流しながら、爆発寸前のソコを弄りながら、耳元でいつもの言葉を囁いて、前立腺をただひたすらクロのモノで捏ねられる。
クロの愛は快感に直結しているんだと、クロからの刺激でなければ身体は満たされないのだと、教え込まされる。
そしてミケがクロの愛を受け入れて、全身を震わせて受け止めたならば、クロは律動を早めて、そして、そして、深い所で熱い熱を吐き出して――
「クロ、じゃなきゃ、らめ・・・!」
か細く甘い声が漏れる。
ぷつりとバイブの振動が止まり、代わりにズボンのポケットに入れている携帯が震える。
震える手で取り出すと、メールが一件。
開いて、読む。
口元が緩むのを抑えられない。
(・・・あぁ)
毎日のように身体を繋げながら、耳元で繰り返される呪詛のような言葉は、時間をかけて確実に、ミケの思考と身体を狂わせていく。
(僕のすべては、)
今、この瞬間も
(クロの、モノなんだ)
快感の制御も、熱の納め方も、全てすべて、僕の神様のモノ。
END
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