SS
植木の養分
触手/フェラ/液体嚥下/蹂躙/レイプ/射精止め
どうしてこんなことになっているのか。
ぼんやりとする頭で一瞬考えるが、すぐにそれは押し流された。
「く、あぁぁ・・・!!」
じゅちゅッ!と中を思いっきり突き上げられ、僕は反射的に背中を反らせた。
みっちりと直腸の中を満たされ、けれど最初に感じていた苦しさは無い。
それどころか、それが脈打ちながらそこを自由に出入りするだけで、僕は快感を拾えるようになっていた。
「ひゃ、ん、ぁあッ・・・あ゛ぁッ!!」
時折、それの先端部分が僕の中の一点を叩く。
その度にびくびくと震え、視界がちかちかと点滅する。
なのに一番出したいものは、別のそれに根元が押さえられていて、出せない。
「も、出した・・・んあッあぁぁぁぁッ」
ぐにゅにゅにゅ!と咥えられたまま締め付けられ、柔らかな襞に包めれて極上の快感を与えられる。
だけれどやっぱり吐き出せなくて、終わりの見えない快感に怖くなる。
でもそんな僕をあやすかのように、コリコリと胸の飾りを捏ねられた。
この異常な事態になる、数時間前。
今日は人が少ないなぁ、なんて呑気に商店街を歩いていて、そのお店に気付いた。
入り口から中まで、所狭しとバケツに入れられた、色とりどりの花とその香りが、まぎれも無く花屋だという事を教えてくる。
でも看板が見当たらないし、入って良いのか迷っていると、中にいた男の人が僕に気付いて、にこっと笑いかけてきた。
「兄ちゃん、花に興味があるのかい?」
「え、あ、はい、えと」
昔からガーデニング好きな母の影響で、僕は花が好き。
大学に通うために一人暮らしを始めた今も、小さな花を何本か育てている。
「そうか!でもすまない、今日はもう閉店なんだよ・・・そうだ、これあげよう」
その人が渡してきたのは、土が敷かれた茶色の植木鉢。
え、と驚いている間に袋に入ったソレを押し付けるように渡された。
「あ、いえ、あの」
「それ、今日入ったばかりの新しいコなんだよ。水やって大切にしてくれ、な!」
急な展開に頭がようやく追いついた時にはすでに遅く。
その人はドアを閉めて、カーテンを閉ざしてしまっていた。
「えぇ・・・いいのかな・・・」
通りすがりの、お客でもないのに。
とりあえず立ち尽くしていてもあれなので、持って帰ることにした。
アパートに帰って、水をやって。
大学のレポートを書き始めて、ご飯を作って食べて、片づけて。
さぁレポートの続きを、と始めて。
だけれど急な眠気を覚えて、机に突っ伏してちょっとだけ、と思って目を閉じて。
にゅるり、と身体に何かが這う感覚に目が開いた。
「う、わ、わあぁぁぁぁっ!!!?」
視界いっぱいに飛び込んできたのは、何本もの太い、緑色のうねうねとしたもの。
触手といわれるものだと思われるそれは、僕の手足に絡み付いて、服をたくし上げて、
お腹を、胸を撫でていた。
それだけじゃない。
ジーンズが器用に脱がされ、パンツすら履いていない状態の股間を、にゅるり、と這っている。
「ちょ、待って、え、なに・・・!」
それから離れようと暴れて見せたが、がっちりと手足を拘束したそれは一切離れる気配がない。
それどころかぐいっと身体を持ち上げられ、空中に浮かされる。
「わ、あぁぁ!?」
初めての浮遊感に身体が強張る。
だが触手は僕の胸の飾りに、丸まった先端をぐにぃと押し付けてきた。
「んっ」
にゅるりと先端から出ている分泌液でぬめりを帯びて、くるくると円を描くように淵をなぞられる。
ぴくっと身体が震え、変な声が出そうになるのを、口を閉じて堪える。
だけれどそれを許さない、と言うように股間を這っていたものが、硬さを帯び始めたそれに巻き付いてきた。
そのまましゅるるる、と巻き付いたままゆっくりと這われ、思わず息を呑む。
「ひ、あ、や・・・ッ」
ぞくぞくぞくっと身体が震える。
そういったことに抵抗感があり、自慰すらもあまりしない僕にとって、離れることもしないで延々と撫で続けられるのは初めてのことで。
こぷ、と先走りが流れ出す。
「、ヒッ!?」
緩やかな快感に流されかけた意識は、後ろに感じた違和感で引き戻される。
後ろの穴に、小指くらいだとおもう、それが潜り込んできた。
それの出す分泌液でぬめりを帯びているせいか、痛みは無いけれど違和感が半端ない。
それがゆっくりと円を描くように奥に奥にと侵入してくる。
「は、うぁ、やめ、やだ・・・!」
途端に怖くなり、悲鳴を上げようとした。
だけれどしゅるると伸びてきた一本のそれが口を割り入ってじゅぶり、と僕の口腔に入り込んできて。
「ふぐ、う゛ぅー・・・!!」
それを顔を振って逃げようとした瞬間に、ぶしゅりと甘ったるい何かが先端から放たれる。
喉に叩きつけられ、目を見開く。
目の前に伸びるそれがわずかに脈打ち、その度に甘い液が口に運ばれる。
飲みたくないのに、反射で飲んでしまう。
飲んでも飲んでも、飲みきれなくて、とろ、と口の端から流れ出てくる。
ふーっふーっと鼻で息をするのも苦しくて、満足に呼吸が出来なくて、目の前が涙で霞む。
ようやく液が止まっても、それは口の中から出て行ってくれなくて、にゅるにゅると口の中を這いまわり始めた。
舌を捏ね繰り回され、歯を磨くようになぞられて。
「ん、んぐ、ふうぅ、」
ぷしゅっと生暖かい何かが身体の中で弾けた。
それは後ろに入り込んだものが放ったものだと理解すると同時に、身体がカッと熱くなる。
熱い。身体の中が熱い。
心臓が早鐘を打つようにうるさくなって、それが這いまわる刺激に背中が反る。
「ん、んうぅ!?、ふぅぅぅ!!?」
巻き付かれて刺激を与えられていたそれから、勢いよく精液が吐き出された。
ぱたた、と床に落ちて、びくびくと身体が痙攣して。
収まるころには完全に身体から力が抜けきって、抵抗する気力も消え失せていた。
しゅるる、と巻き付いていた触手が離れる。
「ふ、んぅぅ・・・、ふ、ぅ?!」
時間を置かず、視界に一本の触手が現れる。
それが突然、くぱぁと先端が開いた。
その中にはびっしりと脈打つ襞が見え、分泌液でとろとろとしていた。
みただけでも柔らかそうなそれがゆっくりと視界から消え。
まさか、と身体を強張らせた瞬間。
未だに硬度を保つそこを咥えこまれた。
「、んふうぅぅぅぅぅぅッ!!!」
それは想像していたよりも柔らかくて、うねってどくんどくんと脈打つたびに、中が波打ってくる。
僕は腰を引いて逃げようとするが、逃げられるはずも無くて。
「ッッッ!!!!」
ジュチュウゥゥゥゥゥ!!!と突然吸引をされ、2度目の射精を迎えた。
声も出せず、びくっびくっと身体が痙攣を繰り返す中で、ぶちゅんと後ろに太いものが滑り込んできた。
苦しさで硬く目を瞑るが、前を咥えこんだものが前後に動き出して。
まるで誰かに口に咥えられて、フェラをされているようなそれに、僕の身体は後ろからの息苦しさよりも快感を拾い出した。
「ふ、ん、んぁ・・・」
ちゅぷんと口からようやく出て行ったお陰で息がしやすくなる。
だけれど、前後からの刺激で、僕の口は閉じる事なんかできなくって。
「あ、らめ、ひ、ぁああッ!!」
甘ったるい声が出て、涎がとろりと溢れてきた。
「ふ、ん、あ、らめっヒッ!!」
一本の細いものが咥えられたモノの根元に巻き付いて、痛いくらいに締め付けてくる。
それなのに前も後ろも、前後運動を止める気配も無く。
「あ、やらッ!いきゅッ!いく、うぅ・・・!」
刺激に達しようとしたが、根元に巻き付いたそれのせいで、僕は熱を吐き出せず。
ジュププッジュププ!と繰り返される動きに、ぽろぽろと涙が零れる。
「なん、なんれ、あ、あッヒ、ぃあ、あー!」
ごりりっと内側の一点を押され、雷が走ったかのような衝撃に、巻き付かれて拘束された足が突っ張る。
「なに、や、やら、ぁああーーーッッッ!!」
ごりゅごりゅと強く押し付けるようなその動きに腰ががくがくと震え、そこから頭まで長すぎる快感が襲ってきた。
なのに出すことができなくて、僕は壊れたように頭を振り乱していた。
「や、ぁしんじゃ、しんじゃうぅ!、あぅ゛ッんあ、あぁぁ!?らめ、らめぇーー!!!」
中に入り込んだそれが一点を責めるのをやめたが、抜け出て行くことは無く。
ジュニュニュニュニュとぎりぎりまで抜け、ジュププププププ!と奥まで突き入れる動きを始めた。
もう息苦しさはなく、それどころか一突きされるたびに、視界に光が爆ぜるようになっていた。
どれぐらいこの行為が続けられているのかわからない。
根元を戒められたまま、僕は相変わらず熱を吐き出すことができなくて、もう声もほとんど枯れた状態。
気を失ってもすぐに突き上げられることで襲ってくる快感によって意識を戻され、の繰り返し。
延々と続く行為に頭ではもう何も考えられなくなり始めた時。
何の前触れも無く、戒めが解かれた。
「、ぁ、う・・・んッ・・・!?」
ぶるり、と震え、とぷぷぷぷとそれまで溜まり続けていたものが咥えているそれの中に吐きだし始めた。
「あ、やら、とまらな・・・」
まるでお漏らしをしているかのような長い射精に怖くなって、それまで止まっていた涙があふれ出す。
咥えたままのそれが脈打って取り込んでいく。
ようやく射精し終えた僕のそれから、ようやく離れて行くことに安堵の息を吐く。
だけれど突然、後ろに入り込んだそれがぼこりと大きく脈打ち、何か小さいものがぽこんと吐き出された。
そしてそのまま、ぷしゅっと液を吐き出すと、ずるんと僕の中から抜け落ち、ゆっくりと空中につられたままだった身体が床に下ろされた。
荒い息を吐きながらも、ようやく終わった行為に安心感から目を閉じた。
そのまま意識を手放した僕は、知らなかった。
一人の男性が僕のお腹を撫でて、笑顔を浮かべていたことを。
そのままその人に持ち上げられ、この世でない何処かへ連れて行かれるのを。
その後ろに続く触手が、茶色の植木鉢から生え出していることを。
僕は意識を取り戻すまで、知らなかった。
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