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End σf α Century
第一章D
〜科学室〜

巧「お前は救世主なんだ…。」

大和「はぁぁ???」

巧「今俺の事…一瞬バカだと思っただろ??」

大和「うん…ってかバカじゃん。救世主って俺はマトリックスかって!?」

巧「バカじゃねえしマトリックスでもねぇ。
今言ったことは事実だ。
まぁどうせ最初から信じて貰おうなんて思ってないよ。
だから科学室に呼び出したんだ。」

大和「何で科学室なんだよ。何かすんのか??」

巧「まあな……

これをこうしてっと………」

巧はそう言うと、急に科学室に置いてあった薬品をつかい何かを作り出した。

大和「何作ってんだよ??
ハッ!!まさか毒薬を……自分が頭狂ったからって俺も巻き添えに………」

大和は巧からジリジリと離れる。

巧「バカ言ってんじゃねえよ。頭は狂ってないからな……。
ちょっと待っとけ。」

暫くして……
試験管がポンッと音を立てた。
何かが出来上がったようだ。

巧「出来たぞ。心奥薬だ。」

大和「心奥薬???なんだそれ??」

巧「『心奥薬』、これはな、心の中に入りこむ薬だ。
これを飲めば自分の心理の中に入る事が出来る、つまり……」

大和「つまり……??」

巧「ほらお前夢を見ただろ?そこで声が言ってなかったか?
ここは主の心の中だって??」

大和「あっ!!!
言ってた……………ような。」

大和の曖昧な記憶に少しコケる巧……。

巧「つ、つまりだな、この薬を飲めば自分の心の中に行ける。
そしてそこでお前は真実を知ると言うことだ。」

大和「でも夢じゃ声はほとんど俺の問いに答えをかえさねえよ。」

巧「それはお前がその存在を拒否してるからだ。
今度は自分自身で行くから声との交信が可能だ。」

大和「んでその怪しい薬を飲めと。」

巧「あぁ!!」

大和は少し考える素振りを見せたが…

大和「嫌だね。俺の頭はまだ狂ってねえもん。
話し済んだろ
じゃ帰るわ」

と言い残しスタスタと科学室を去って行った。

―その後科学室―

巧「はぁ〜。やっぱりいきなり言っても信じないわな〜。
薬を使わず、自分で目覚めさせるしかないか。」



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あきゅろす。
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