End σf α Century 第一章A ??「起きろ大和!!!おい……ヤマト!!!流 大和ーーーー!!」 雷が落ちた様な声が鳴り響いたと共に、頭に教科書の様な物で殴られた衝撃が響く…。と言うより教科書である。 大和「ふぇ???」 格好の付かない声を出し目覚める少年。 彼の名前は流 大和(ながれやまと) 都内の進学校に通う三年生だ。 巧「こんな大事な時期に居眠りとはいぃ度胸だなぁぁぁぁ!!!」 この指をポキポキ鳴らして、今にも殴りかからんとしているのは、大和の担任で数学の教師の山瀬巧(やませたくみ)だ。 大和「すいませーーーーん」 ゴツンッ!!!鈍い音が教室に響いた。 巧「此でちったぁ目が覚めただろ!?」 覚めるというより、また違う世界に行きかけた大和だったが何とか踏み留まった。 殴ってスッキリした巧は、また平然と授業を始めた。 ―――― 暫く時間が流れ大和は先程の夢を思い出していた。 大和「またあの夢だったな……最近良くみるな…」 ここ一週間あの夢を頻繁に見るようになった。しかも授業中………。 だけど何時も一緒の所で終わる。 大概此処は何処だー!しか聞けないでおわる。 ただの夢なのか……それとも何かのメッセージか?? キーンコーンカーン……… 考えている間に授業が終わってしまった…。 ふぁ〜とアクビをし、ふと顔を上げると机の前に巧が立っていた。 巧「おい大和、後で職員室にこい」 大和「な、何でだよ。俺何もしてないけど!!」 巧「其が駄目なんだ。今日のノートも取ってないだろ??」 大和「あッ!!」 巧「後でこいよ。」 大和の回りに冷たい風が吹き抜けた………。 [前へ][次へ] [戻る] |