城ノ内家の愉快な人々
「まずはわたくしの拙(つたな)い日記から」
2060年 3月31日 満点の星空 記録者( 神歌です。 )
こんな夜中に日記を書くのもどうかと思いましたが、やはり眠れないのでホットミルクを装備して日記を書かせていただきます。
そうですね。まさかわたくしがあの名門校、白木聖男子校に首席で合格出来るとは思いませんでした。いやはや、これもお兄様方の教育のおかげです。本当に有難うございました。あぁ、そういえば、来夏(らいか)君が白木聖男子校の中等部に在籍しているという事は、学校でも家でも家族と共にいるという事になりますね。わたくしとしては、嬉しき事限りなしなのですが、彼はまだまだ反抗期というか、思春期ですし、それに多感な時期ですし……。そんな時期に家族と一日中同じ所にいるなんて、ストレスが溜まってしまうのではないでしょうか……?心配です。
ともあれ。
心配云々はひとまず置いておきましょう。折角明日はわたくしが楽しみにしていた高校生活の第一日目なのですから、その事を書くのが一番いいですね。
白木聖男子校という、所謂お坊ちゃん校に首席入学を果たしにいくわたくしですが、前々から一つ疑問に思っていた事があるのです。いえ。この疑問はさして気にする事ではないのですが――それでもやはり気になるのです。
何故入学式が4月1日なのか、と。
もちろん学校側の事情があるのでしょうからあまり追求はしませんが。ごめんなさい。ただ書きたかっただけですから皆さんあまり気になさらないで下さいませ。
……おや、もうこんな時間ですか。ワクワクして眠れないとか、そんな理論は小学校低学年でかなぐり捨ててしまいましたが、まだ全然眠くはないですね。
とはいえ、眠らなければ明日に支障がでますので、これで失礼いたします。
おやすみなさい。
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