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真夜中にキス。
I'm crazy.


狂愛(+10設定)



彼は突然狂った



「ねぇ、なんで草食動物と喋ってたの」

「仕事のこと…」


いつもそう
私がファミリーと喋ると聞いてくる

そう、"いつもは"この会話で終わりだった






「何で─…
君は僕のモノなのに…!
何で…何で何で!」


いきなり叫んだ恭弥を見て思わず後ずさる


「髑髏は僕だけのモノ…」

ゆっくりと私に近付いてくる


「や…来ないで」

ガッ

「ッあぅ…!」



恭弥は笑いながら私を殴る
思わず倒れ込む

跨がって更に殴る



殴る

   殴る


「どうして……
どうして僕のモノなのに……」


小さく何かを呟いて私を殴り続ける


「ぅあ゙…!きょ…や…」

「嗚呼、そうか









殺してしまえばいいんだ」


私を見つめて笑みを浮かべる


そして、ゆっくりと私の首に手を絡める


「あ……ッ、や…!」

思うように声が出ない
だんだんと恭弥は力をこめていく

そして


「大好きだよ、髑髏
愛してる」

優しく私に口づけ、先程殴られたため流れた血を舐めとる


「あ゙……ぁ…」


嗚呼、目が霞む











私が最後に見たものは

 狂った恭弥の笑顔でした


((髑髏、愛してる))
((僕の愛を受けとって))



(("死"という僕の愛を、ね…))



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