父と息子
監視
「真守、歯を磨いて寝る時間だよ」
「え〜、ぼく誕生日でしょ?もうちょっとダメ?」
「ダメだ」
夜の22時を過ぎてもゲームに夢中になってた真守に早く寝るよう注意をする。
これでは、計画が上手く行かないのではないかと心配になる。
「お父さんも寝るからな。おやすみ、真守」
「おやすみなさい」
真守が自分の部屋に入ったのを確認してから、私も自分の部屋へと向かう。
以前は妻と2人で使っていたが、今は私一人の部屋となった。
耳にヘッドホンをして、モニターのスイッチを入れる。
ちょうど、真守が宝物の入った箱を開ける所だった。
モニターから声が聞こえる。
『何だろ…これ』
私が入れた物を訝しげに見つめている。
玩具を手に取り、スイッチをオンにすると玩具がブーっと音を立てて動き出した。
『何につかうの……当てると、気持ちいい?』
真守は指南書を読みながら、玩具を自分のおちんちんに当てた。
『わぁっ!なんか、変だ…』
そわそわしながら、男性同士が絡み合ってる雑誌を手に取る。
この雑誌には真守と同じくらいの子も載っている、一般には手に入らない物だ。
『男の子って…こうゆう事するの…?』
真守は雑誌の内容に驚いたのか、ベッドの奥に押しやった。
計画は失敗かと思ったが、まだ初日だ…気長に待つことにした。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!