戴きモノ
↑C
N「すいません。こう言ったら失礼ですね。では、初めまして。」
M「おっ、おい!灑鑼だぞ。お前覚えてないのか?」
N「いえ、今日初めて会いました。」
M「ワイミーズハウスでよく遊んでただろ?」
N「と言われましても見覚えがないんです。」
灑鑼は下を向いていて手は震えていた。
N「あなたは本当にワイミーズハウスに居たんですか?」
「………いたよ…………よく遊んでたじゃない………」
N「すいません。そんな大事な人のことを忘れていて………」
「いいの……病気で一時的なものだから………」
灑鑼はニアに向けて無理矢理笑顔を作った
しかし笑顔は長くは続かなかった。
「……ッ。」
灑鑼の目には涙が溢れて一筋の涙が頬をつたった。
「……何で…何で私のこと忘れちゃったの?………私……ニアが………好きだった……記憶をなくす前…あなたに言ったじゃない!」
N「……」
「思い出してよ!ねぇ!思い出してよ!ニア!
あなただって――――」
灑鑼はニアの肩を強く揺さぶった。
灑鑼の言葉を遮りメロが間に入った。
M「落ち着け!灑鑼!」
「わ……忘れていて良いことじゃないよ……」
灑鑼は少し冷静になろうと思った。少し冷静になると灑鑼は考えた。
そう、ニアは無理に私を思い出さなくても良い―――――私もニアのことを忘れなくちゃいけない――
ニアが私のことを思い出さない方がニアも傷付かなくて良いかもしれない――
「も………良いよ……
また来るね………」
灑鑼は涙を流しながら笑顔を作り病室を後にした。
病室を出ると灑鑼はドアの前で泣き崩れた。
病室ではニアが呆然としていた。
――忘れていて良いことじゃないよ―――――
酷いことをされたのに
自分が酷いことをしたような気がする――――
でも――――あの涙―――何処かで見たような気がする――――思い出せない――頭が真っ白なんだ―――
ニアは頭を抱えベッドにうずまった。
――――つづく――――
ちょ、悲しいよー!!!!!
てか傷付くニアなんて…ニアなんてっ…惚れてまうやろーッ!!!!←
続きが気になりますね^^
2009/03/31.
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