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戴きモノ
↑B
しばらくニアはうつむいたままだった。

自分の気持ちを伝えなかったばっかりに…………どうして……どうして……あの時ちゃんと言わなかったんだろう…………

灑鑼の笑顔を思いだすと
涙が止まらなくなった。

突然、ニアは倒れた。
しばらくすると、メロが入ってきた。

「おいニア。灑鑼のお別れ会す――――おい!ニア!大丈夫か?
おい!おい!誰か来てくれ!ニアが――――」








医師「酷い熱ですね。よくここまで持ちましたねぇ。」

「それでニアは……ニアは大丈夫なんですか?」

と灑鑼が言った。
お別れ会を飛び出して来たのだった。

医師「大丈夫ですが………」

「何ですか?どうしたんですか?」

「命には問題はありませんが、熱で脳に損傷があるかも知れません。記憶が一時的になくなる事も考えられます。」

「そんな………」

灑鑼はニアの病室に行った。
その場にいた、メロも一緒だった。

「ニア――――」

「大丈夫、ニアはそんなことでへたる奴じゃない。」
「ありがとう。メロ。」




「ゴメンちょっと喉乾いちゃった。ジュース買ってくるね。」

灑鑼は病室を出た。
灑鑼は婚約指輪を見つめた。



―――病室――――

ニアは目を覚ましました。
「おい。ニア、大丈夫か?」

「はい。大丈夫です。ありがとうございますメロ。」
「記憶は消えてないみたいだな。」

「記憶、ですか?
ところで私は何故ここに?」

「部屋に倒れてたんだ。酷い熱で記憶に損傷があるかもしれないと医師が言っていたが大丈夫だな。」

「はい。おかげさまで」


「ただいま〜ジュース買ってきたよ!」

M「灑鑼!ニアの目が覚めたぞ!」

「本当?記憶は?」

M「大丈夫だ。」

「良かったぁ―――
ニアの分もあるよ!はい。どうぞ。」

と灑鑼はニアにジュースを渡そうとした。

N「あの、どなたですか?」

ドサッ

灑鑼は持っていたジュースの入った袋を落とした――

――――つづく――――



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