今日もあなたを想います。
Shot 4
体育館に行くと
わぁー!だとかキャー!だとか言う
声がかなり響いていた。
『うるさいな…。』
試合じゃないんだから
もう少し静かにできないかな。
見に来るのは良いけど
マナーを守って欲しい。
「あ、香月ボール。」
『ん?』
足元を見るとバスケットボールが転がってきた。
それを拾い上げると
前から誰かが走ってきた。
「悪い。」
『いえ、』
走ってきたのは仙道先輩だった。
―パシン―
先輩が手を出すので、その手に向かってパスを出した。
「…!どうも。」
『頑張って下さい。』
一言声をかけると
右手を挙げて応えてくれた。
「仙道先輩…こんな間近で見ちゃった!」
「去り方も爽やかすぎ!てか香月羨ましすぎる。」
2人から色々と言われた。
もちろん、見学に来ているファンの子達には、物凄く睨まれた。
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