今日もあなたを想います。
Shot 1
−−ダム、ダム、ダム−−
『あ!いる。』
家から一番近いバスケコートに行った。
そこから聞こえてくる、リズムの良いドリブルの音。
すぐにアイツだと解った。
−−シュッ−−
『ナイッシュー。』
「…香月か。」
『相変わらず巧いね。』
「……」
キレイなフォームで何本もシュートを決めていく。
「久しぶりだな。」
『そうだね、卒業して以来?』
「そうなるか。」
『元気だった?家近いのに全然会わないもんね。』
「あぁ。」
私の問いに返事はしてくれるが
バスケをする手は、止まる気配がない。
『ねぇ。』
「……」
『ねぇ、楓!』
「…む?」
『楓って湘北だったっけ?』
「あぁ。」
湘北か、やっぱり敵になっちゃうよな。
昔から応援し続けてきた幼馴染みだ。
今から敵…なんて言っても実感ないし
楓は何とも思わないんだろうな。
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