今日もあなたを想います。
Shot 6
行きたくないと言いつつ
結局2人の勢いに負け、来てしまった。
「そんなとこに居ないで、もっと前で観なよ。」
『いや、私いつも此処にいたしね。』
「そうだったっけ?」
『2人とも興奮してて見てなかっただけじゃん……って聞いてないし。』
今日は別にゲームがあるわけでもないし
まあ、大抵ないんだけど、普段の練習ほぼ毎日観てて飽きないのかな?
『…!』
一瞬コートに向けた目。
それがある人物と合ってしまった。
「お前は!もしかして松本じゃないか?」
『え?何で名前…。』
「それは彦一に聞いた。」
『そうですか…。』
「マネージャーやらんか?」
『え?』
マネージャー、ですか?
それってつまり…先輩たちに言われた事と同じじゃん。
監督にまで言われるなんて。
『いや、やりません…。』
「そう言わずに考えといてくれ。」
コート脇に戻った監督を見ながら
深いため息が出た。
みんな「考えといてくれ」って
1日に3回勧誘されるなんて…
もしかして、仕組まれてる?
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