SD夢小説
あれから10日後…(桜木)
―――ハルコさんへ―――
汚い字で書かれた手紙を晴子ちゃんが大事そうに読んでいた。
『あれ!桜木くんからのラブレター?』
「亞柚ちゃん!違うよ、ただの手紙だってば。」
『それにしても大事そうにしてるけど。』
「だって貰った手紙だし大事にするのは当たり前じゃない!」
ちょっとからかわれただけでムキになるから晴子ちゃんをからかうのは楽しい。
でも、二人がずっと文通していたなんてね。知らなかった。
「フフ。見て亞柚ちゃん。」
笑いながら手紙を見せてくる晴子ちゃんの指示した所を読んでみる。
『何々…゙リハビリ界でリハビリ王として…゙って、フフ、何がリハビリ王よ。』
リバウンド王の次はリハビリ王ですか。
考えることが単純すぎる。
でも…桜木くんらしいな。
「本当に桜木くんって面白いよね。」
『本当に。早く戻ってこいって感じ。』
「流川くんとか宮城先輩とか三井先輩とか、みんな待ってるもんね。」
『でも、戻って来たら五月蝿いね。』
「賑やかって言ってよ。」
そう言いながら晴子ちゃんは手紙を読み進めていく。
真剣に、でも時々笑いながら。
全国大会が終わってから、晴子ちゃんはバスケ部のマネージャーになって、サポートを頑張ってる。
バスケ部での出来事を文通で伝えてる。
きっと…晴子ちゃんとの文通が桜木くんのやる気にも少なからず関係があるんじゃないかと思う。
『そう言えば、バスケ部は最近どうなの?』
「それがね!宮城先輩が凄いの。お兄ちゃんよりも厳しいんじゃないかな?でね、三井先輩と時々ケンカみたいになっちゃって。」
『そうなんだ。何か意外だね。』
「でも、それくらい全国制覇を意識してるってことだから。」
『晴子ちゃんもマネージャーっぽくなったね!』
そうかな?
何て頬を紅く染めて照れる晴子ちゃんが凄く可愛かった。
時々凄く現実的なことを思ってしまう。
何であの赤木先輩と晴子ちゃんが兄妹なのかと…。
似ても似つかない。
「桜木くん、待ってるから。」
晴子ちゃんが囁く声が聞こえた。
―――――――――――――
―――――――
「ん?」
「桜木くん、リハビリも次の段階にチャレンジね。」
「任せてください!」
「あら、結構キツいわよ。」
「わっはっは!どーってことないですよ。」
「本当かしら?」
「…天才ですから。」
あれから10日後…
(待っててくださいハルコさん)(リハビリ王桜木、リバウンド王桜木として)(すぐ戻りますから)
あとがき
ご無沙汰しております。
1ヶ月ぶりの更新でしょうか?
すみませんでした…。
今回は、インターハイから10日後の話が舞台です。
ですが…!
晴子ちゃんとの会話が主ですね。
桜木は苦し紛れに最後に出しました。
会話は管理人の創作です。←
井上雄彦さんの黒板漫画をYouTubeでですが拝見し、感動して書きたくなりました。
では、ここまで読んでくださり
ありがとうございます。
2012.02.23
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