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『死神』A
F棟へは思いの外すぐたどり着いた。しかも、F班もまだ到着していない。

新人研修とはいえ、ゆっくりし過ぎじゃない?

今度は裏口にまわり、直接2階から中へ入る。
F棟のボスは訓練用の小型ドラゴンだった。

これくらいは養成所時代によく戦ったから問題無いな。

「スリプル!」

マテリアが見当たらないため
ドラゴンを眠らせて調べると、2階は大部屋の奥に物置のような小部屋が2つあることがわかった。そのうち1つでマテリアを回収。

モンスターについてはダメージ等を与えないことがクリア条件の一つでもあるので、ドラゴンには去る前にエスナをかけておく。



E棟ではすでにE班が棟内部へ入り込んでいた。
まだ1階にいるようだったため、私はこっそりとまた2階から侵入。
ここは大部屋にマテリアが転がっていて、訓練用ベヒーモスの隙をついて取るだけですんだ。


マテリアは3つ回収。

これでもう一人の新人タークスの君も3つ回収していれば、真ん中のD棟で最後だ。

とりあえず行くだけ行ってみよう。



D棟では、D班が階段まで到達して階段の主モンスターと戦闘中のようで。

どうしようかな、と思ったときのことだ。

C棟の方から悲鳴のような声が聞こえてきた。

―‥何?

D棟の屋上へ登ってみるも、間の森に阻まれていて見えない。
ただ、声はずっと続いている。
戦場のような音と声。

―‥これは、建物の外で戦ってる?

屋上で運よくマテリアを発見して直ちにC棟へ向かった。





C棟で見たのは信じられない光景だった。
神羅兵同士が、戦っていた。
C班と思われる兵が同じ神羅兵十数人からの襲撃にうろたえ、どんどん倒れていく。
よくわかんないけど、止めなければ死んでしまう!
にしても、見分けがつかない!

「ストップ!ストップ!ストップ!」

もう手当たり次第だ。

「っ!?C班長!」

班長のソルジャーは一般兵から離れたところで同じく10人くらいの神羅兵に襲われていた。
ソルジャーといえど、事態に戸惑っているみたいだ。ほぼ一方的に攻撃を受けている。


「ストップ!」

間に割り込み、魔法にかからなかった4人を素手でおとなしくさせてスリプルもかけた。

「C班長ですね?
大丈夫ですか?一体何が?」

特に大きな傷は無いようで安心した。

「タークスか。助かった。
ありがとう。
俺も何がなんだか‥急にB棟の方から奴らが襲って来て‥!?」

ドーン!と地響きがしてB棟の方で爆発が起きた。



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