†デジモン ハザード†
第5話 大空へ羽ばたけ!!アクィラモン!!
ヒューーーーーーーーー
風が強く吹いている。
タツヤ「風つよっ!?」
シュウ「ま、前が・・・」
前に進むのがやっとこだ。
コマンドラモン「しょうがないさここはウイン渓谷。通称『風の谷』って呼ばれていて一年中強い風が吹いている場所なん・・・うわっぷ!?」
コマンドラモンは説明の途中で風に飛ばされそうになった。
タツヤ「大丈夫か?」
コマンドラモン「な、なんとか〜」
タツヤにしがみつきながら答えた。
タツヤ「あの人もだよ!ここに行けとか言っておいて・・・これで何も無かったら凄く損だぜ・・・」
シュウ「そうだな・・・」
時は遡り数時間前
タツヤ「とりあえず次はどうすれば良いかあの人に聞いてみるか?」
シュウ「また通信拒否ったらどうすんだよ?」
タツヤ「そうならないように願おうか」
タツヤはパソコンを開くと早速繋いだ。
ピロン!
画面が変わった。
ハヤト「今度は上手くいったみたいだぞ」
タツヤ「もしも〜し!」
タツヤは声をかけてみたが応答がない。
その代わりに・・・
??『よし!5連鎖じゃ〜ん♪オレつえ〜』
タツヤ「な、何やってんな…あきらかにこれぷ○ぷよだよね!?」
シュウ「なんであんだよ・・・」
コマンドラモン「なあタツヤ・・・ぷ○ぷよって何だ?」
タツヤ「パズルゲームだよ!同じ色のものを5個以上くっつけて消すだけだ。この時に連続で消えるのが連鎖っうんだ!良いか!ここテストに出るからな!」
シュウ「いやどんなテストだよ…」
シュウが軽くツッコミを入れた。
コマンドラモン「はい!先生!」
シュウ「便乗しなくて良いからな…」
タツヤ「俺たちに気づいてないみたいだな・・・」
ハヤト「どうする?出直すか?」
タツヤ「おい!!おっさん!!」
タツヤは目一杯の大声で叫んだ。
??『オワァァァ!?』
画面の向こう側の人物は驚き椅子から落っこちた。
??『テテテ・・・なんだよお前たちか?折角良いところだったのによ〜』
愚痴を零した。
タツヤ「ぷ○ぷよはいつでもできるだろ?俺たちは次何処へ行けば良いんだ?」
??『そんなもん自分で考えるんだな〜』
タツヤ「おい!!」
??『そうだな・・・じゃ風の谷に向かってくれ』
マユ「風の谷?」
??『そうだ・・・なんでも最近そこで謎の黒コートの人物が多々目撃されている・・・』
タツヤ「黒コートだと!?」
??『本当かどうかは分からんが・・・その正体が分かれば大体が掴めてくる』
シュウ「本当か?」
??『とりあえずだ風の谷の調査を頼む』
タツヤ「あいよ!」
??『幸運を祈っている・・・』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タツヤ「ってことがあったけど・・・」
マユ「でも見たところ不審な所は見当たらないけど・・・」
シュウ「何もないってオチか?」
ハヤト「しかし油断は禁物・・・」
そのときだった・・・
??「そう・・・油断は禁物ですよ!!」
ハヤトの首に刀が当てられた。
全員「何っ!?」
??「君たちが選ばれし子供たちですか・・・」
タツヤ「この間の奴とは違うな・・・今度は牡羊座か?」
その人物の左胸には牡羊座の紋章があった。
シュウ「知っているのか!?」
タツヤ「この間の湖の所で似たような奴に出会った・・・そいつは魚座だった・・・」
??「彼をご存じでしたか・・・しかしここは私の管轄・・・行きはよいよい帰りは怖いですよ・・・」
ピーピ!
そいつは口笛を吹いた。
すると何処からかデジモンが複数現れた。
エアドラモン
世代:成熟期
型(タイプ):幻獣型
種:ワクチン種
必殺技:スピニングニードル
そして四人を囲んだ。
タツヤ「こいつらもあの黒い影に・・・」
??「黒い影・・・あぁ〜シャドーのことですか・・・」
タツヤ「テメェ〜らの目的は何だ?」
??「そうですね・・・彼らに勝ったら教えてあげましょうか・・・それまで君たちの実力を見せて貰いますよ・・・」
そう言うとそいつは高台へと上がっていった。
タツヤ「コマンドラモン!!やるぞ!!」
コマンドラモン「いつでも良いぜ!!」
タツヤ「よし!進化だ!!」
コマンドラモン「コマンドラモン、進化ーーーーー!!」
コマンドラモンに新たなデータが追加されていった。
??「シールズドラモン!!」
マユ「クダモン!!」
クダモン「クダモン、進化ーーーーー!!」
クダモンに新たなデータが追加されていった。
??「レッパモン!!」
ハヤト「俺たちもあいつらを援護だ!進化できなくてもな!」
ホークモン「はいっ!!」
シュウ「ゴマモンもだぞ!」
ゴマモン「分かってるよ!」
エアドラモン複数「スピニングニードル!!」
エアドラモンたちは一斉に翼を羽ばたかせ鋭利な真空刃を発生させた。
タツヤ「みんな避けろ!!」
一斉に散らばった。
タツヤ「シールズドラモン!片っ端から行くぞ!」
シールズドラモン「ああ!!スカウターモノアイ!!」
急所を確認すると一気に攻撃を仕掛けていった。
エアドラモン「キシャァァァァァ!?」
一体のエアドラモンからシャドーが抜けた。
タツヤ「よし!ドンドン行くぞ!」
マユ「こっちも負けてられないわよ!!」
レッパモン「駆駆裂空斬(くるくるれっくうざん)!!」
体を回転しながらエアドラモンにぶつかっていった。
エアドラモン「キシャァァ!?」
しかしレッパモンに後ろからもう一体のエアドラモンが姿を現した。
マユ「レッパモン!!後ろ!!」
レッパモンに攻撃を仕掛けようと接近してくるエアドラモンにレッパモンの尻尾が反応した。
尻尾は不意打ちを仕掛けようとしたエアドラモンを斬りつけた。
エアドラモン「キシャァァァァァ!?」
まさかの攻撃とあってエアドラモンは驚きの悲鳴をあげた。
レッパモン「私に不意打ちなんて百年早いわよ♪」
エアドラモン「スピニングニードル!!」
レッパモン「遅いわよ!!」
俊敏に動くとスピニングニードルを軽々交わして次の行動に移った。
二体のエアドラモンに急速に接近した。
レッパモン「獣牙乱撃!!」
鋭い爪で二体のエアドラモンを切り裂いた。
エアドラモン「キシャァァァァァァァァ!?」
シャドーが抜けた。
マユ「やった!!私たち二体も倒したわ!!」
レッパモン「やったね!」
タツヤ「マグレだよ・・・そんなもん・・・」
タツヤが口をはさんだ。
マユ「そう言えば・・・シュウ達は?」
タツヤ「あれ?どこだ・・・?」
そのころシュウ達は・・・
シュウ「大丈夫か?成熟期対成長期で・・・」
ゴマモン「オイラ達をバカにしてるな!」
シュウ「してないけど・・・」
ハヤト「どうやら向こうは終わったみたいだな・・・」
シュウ「こっちも早く終わらせますか・・・」
??「お前達成長期のデジモンを集中して狙え!やつらはまだ進化できないぞ!」
高台から見物していた者がエアドラモン達に指令した。
シュウ「マ、マジかよ・・・」
ハヤト「どんだけいんだよ・・・エアドラモン・・・」
明らかに先ほどとは倍以上の数のエアドラモンが現れた。
ホークモン「これだけの数・・・私たちだけでは・・・」
シュウ「て言うか何であいつらは俺たちに気づかないんだよ・・・」
??「そんなのは簡単だ・・・彼らからは君たちを見ることはできない・・・」
ハヤト「どういうことだ?」
??「ここには強力な結界をはらせて貰いました・・・なので君たちを認識できないのです・・・」
シュウ「つまり俺たちは・・・」
ハヤト「隔離された訳か・・・」
??「その通りです!エアドラモン達を倒さないと出られませんよ・・・エアドラモン・・・やれ!」
その合図で再びエアドラモン達が動き出した。
エアドラモン「キシャァァァァァァァ!!」
ハヤト「こりゃ・・・やばいぞ・・・ホークモン!!」
ホークモン(このままじゃハヤトさん達を守れない・・・でも・・・)
「ハヤトさんはこの私が守る!!」
ハヤトのデジヴァスが光り出した。
ハヤト「こ、この光は・・・」
その光がホークモンを包んだ。
ホークモン「ホークモン!!進化ぁぁぁぁぁぁ!!」
ホークモンに新たなデータが追加されていった。
??「アクィラモン!!」
アクィラモン
世代:成熟期
型(タイプ):巨鳥型
種:フリー
必殺技:ブラストレイザー
ハヤト「ホークモンが進化した・・・」
アクィラモン「ブラストレイザー!!」
リング状の光線を放った。
エアドラモン「キシャァァァァァァァァ!?」
エアドラモン達は攻撃をまともに喰らい怯んだ。
その隙をアクィラモンは逃さなかった。
上空へと上がると・・・
アクィラモン「グライドホーン!!」
エアドラモン達に突進していった。
エアドラモン「キシャァァァァァァァァ!?」
体から次々とシャドーが抜けていった。
ハヤト「よしっ!!」
するとタツヤ達がようやく見つけて駆け寄ってきた。
タツヤ「やっと見つけた!」
??「まさかあの数のエアドラモンを倒すとは・・・中々やりますね・・・」
タツヤ「俺たちが勝ったんだぞ!!目的を教えろ!!」
??「そうでしたね・・・私たちの目的は・・・デジタルワールドに闇を与えるとでも言っておきましょうか・・・」
タツヤ「つまりデジタルワールドを支配すると言う意味で捉えて良いのか?」
??「支配する・・・とは少し違いますね・・・しかし・・・いずれ分かりますよ・・・」
そう言い残すと姿を消した。
タツヤ「闇を与えるか・・・どういう意味だ・・・・」
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