[通常モード] [URL送信]

†デジモン ハザード†
第10話 世にも奇妙な町の管理人
ゴロゴロ・・・

近くで落雷が鳴っていた。

??「ヒッヒッヒッヒッヒッ・・・」

謎の黒い影がデジモンを襲っていた。

??A「ほらほら・・・おとなしくしろ〜じゃないとこの刃の餌食になるぜ〜〜〜」

デジモン「た、助けてくれ」

??A「命乞いか?まあいい・・・お前の電脳核(デジコア)を頂くだけだ・・・」

「ギャアァァァァァァァ」

悲鳴が辺りに響き渡った。

??B「電脳核(デジコア)頂き♪」

一緒にいた青い長髪の男がそのデジモンから電脳核(デジコア)を抜き取った。

??B「まだ・・・居るのかしら?」

??A「まだだ・・・もっといるぜ・・・そしてもっと・・・最後の叫びを聞かせろ!!」

??B「次は・・・どうするの?その声、私にも聞かせて貰おうかしら♪」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

タツヤ「はぁ〜これで何件目だよ・・・」

コマンドラモン「5件目だな・・・」

タツヤ達の前には今にも消えてしまいそうなデジモンが倒れていた。

その体には無数の切り傷が・・・

さらには体から離れている部位が転がっていた・・・。

シュウ「酷いよなぁ〜」

タツヤ「こいつにはあるのか?アレが・・・」

ハヤト「いや・・・無い・・・ごっそりと抜かれたやがる・・・電脳核(デジコア)がな・・・」

タツヤ「こりゃ〜同一犯で間違いないな・・・でもこの感じ・・・昔のあの事件と似ているな・・・」

マユ「何?」

タツヤ「昔、イギリスのロンドンで起こった事件だよ・・・」

ハヤト「あっ・・・あれか・・・」

シュウ「そんなんあったけ?」

タツヤ「切り裂きジャック事件だ・・・とりあえず被害者の・・・」

コマンドラモン「被害デジモンじゃね〜の?」

と口をはさんだ。

タツヤ「こんな時に・・・どっちで良いわ!?とにかくだ!今までの被害しっ・・・被害デジモンの共通点などを探してくれ!!」

全員「了解〜〜」

タツヤ「コマンドラモン・・・ちょっと一緒に来てくれないか?」

コマンドラモン「良いけど・・・何?」

コマンドラモンはタツヤの後を追っかけて行った。


ーDSAS本部ー

アスタモン「またかぁ〜」

本部ではアスタモンが唸っていた。

タツヤ「これ以上被害を出すわけには・・・」

コマンドラモン「だけど相手の特徴は全くつかめていないんだよ!」

アスタモン「そうだな〜」

するとアスタモンは何か思いついたようだ・・・

アスタモン「じゃ、あそこへ行ってきてくれないか?」

タツヤ「あそこ・・・?」

コマンドラモン「ま、まさか・・・あの場所か!?」

アスタモン「まっ・・・あんま頼りたくは無いんだけどな・・・変人だし・・・」

タツヤ「で・・・場所は?」

アスタモン「始まりの町だ・・・」



ー始まりの町ー

タツヤ「ここか・・・」

タツヤとコマンドラモンはある建物の前に立っていた。

その建物は何か負のオーラを放っているようだった。



コマンドラモン「ところでさぁ〜ここどこ?」

タツヤ「はぁ!?お前!さっきまで知った口ぶりしてたじゃんかよ!?」

コマンドラモン「あれ?そうだっけ・・・」

タツヤ「とりあえず入るぞ・・・」

キィィィィ・・・

不気味な音が響いた。

コマンドラモン「何か・・・出そうだな・・・」

中に入るとそこら中に棺桶が転がっていた。

タツヤ「どんな趣味だよ!?棺桶置きっぱなしって!?」

??「イ〜ッヒッヒッヒッ・・・」

突然どこからか奇妙な笑い声が聞こえてきた。

タツヤ「だ、誰だ!?」

思わず辺りを見渡した。

しかし、誰も居ない・・・。

すると突然・・・。

??「ばあぁ!!」

と、立てかけてあった棺桶からその者は飛び出してきた。

タツヤ&コマンドラモン「ギイヤアァァァァァァァァァ!?」

悲鳴を上げた。

??「いっらしゃぁ〜い・・・小生の館へようこそ〜」

包帯だらけのデジモンだった・

コマンドラモン「ミ、ミイラ!?」

??「何を言っているんだ〜い・・・小生はミイラじゃないよ〜小生はマミーモンさぁ〜」



マミーモン
世代:完全体
型(タイプ):アンデット型
種:ウィルス種
必殺技:スネークバンデージ



タツヤ「アンタは・・・何モンなんだ?」

マミーモン「小生は・・・この町の管理人さぁ〜幾つもデジモン達の死と生を見てきてる〜」

イッヒッヒッと笑いながら答えた。

タツヤ「アンタに聞きたいことがアンだ・・・最近、起きている事件・・・知っているか?」

マミーモン「あぁ〜あのお客さん達ねぇ〜」

タツヤ「お客さん?」

マミーモン「そうさ〜小生のお仕事は死んだデジモンをデジタマにまた生き返らせるか・・・データとしてさまよい続けるかを決める・・・言わば死神のような事をしているのさ〜だから小生の元へ来る者はみ〜んな・・・お客さんさ〜」

とタツヤに顔を近づけながら言った。

タツヤ「そ、そうか・・・」(汗

マミーモン「体が無残にもボロボロ・・・だったけ・・・」

タツヤ「ああ・・・被害に遭ったデジモン全てから電脳核(デジコア)が抜けていた・・・それ以外に気づいた点は無いか?」

マミーモン「そうだね〜〜だが・・・タダでは教えられないよ〜〜〜」

タツヤ「なるほど・・・じゃ何ドル出せばいい?」

その言葉を聞いた瞬間マミーモンはタツヤに詰め寄った。

マミーモン「お〜っと・・・小生は大統領の紙幣なんて・・・こっれっぽちも欲しくないのさぁ〜」

タツヤ「じゃ、な、何が欲しいんだ?」

マミーモン「そうだね〜小生が欲しいのは・・・極上の笑いさ〜〜イ〜ッヒッヒッヒッ・・・」

タツヤ「わ、笑い?」

コマンドラモン「変人だ・・・」

タツヤ「アスタモンの言うとおりだったな・・・」

マミーモン「君らは小生を笑わしてくれるかな〜?」

タツヤ「どうする?」

タツヤはコマンドラモンに聞いた。

コマンドラモン「だったらオレに任せろ!!新年会の眠れる竜とも言われたこのオレがとっておきの笑いを教えてやる!」

タツヤ「おお!!」

タツヤは期待の念を向けた。

コマンドラモン「え〜では・・・隣の家に塀ができたんだって〜へぇ〜・・・」

ヒュ〜〜〜

冷たい風が辺りに吹いた。

コマンドラモン「ア、アレ・・・?」

マミーモン「スネークバンデージ!!」

マミーモンはあまりの面白くなさにコマンドラモンに包帯で締め付けた。

コマンドラモン「ギャァァァァァ〜〜!?す、すみせんでした〜〜〜〜〜(泣」

タツヤ「じゃ・・・オレだな・・・おい!コマンドラモン!ちょっと席を外してくれ・・・」

コマンドラモン「へっ?」

コマンドラモンは包帯の呪縛から解かれると?マークを浮かべていた。

タツヤ「良いから×2」

コマンドラモンは外で?マークを浮かべつつ待っていた・・・。

すると・・・。

中から

マミーモン「ヒィヤ〜〜〜ハッハッハッハッハッハッ!!」

とてつもない笑い声が聞こえてきた。

コマンドラモン「な、何だ!?」

急いで中へと入った。

そこには笑いすぎてヘトヘトになっているマミーモンの姿があった。

タツヤ「おう!話してくれるそうだぞ・・・」

コマンドラモン「何したんだ?」

マミーモン「アンタ・・・絶対・・・こっちの方で稼げるって・・・絶対道間違ってるって・・・」

タツヤ「そんなことより・・・話してくれ・・・」

マミーモン「ああ・・・とりあえずそこら辺にでも腰掛けてくれ〜」

タツヤ「そこら辺って・・・棺桶しか無いんだけど!?」

マミーモン「大丈夫さ〜もしかしたら死者の声が聞こえるかもね〜〜〜」

タツヤ「それは・・・い、嫌だな〜」

タツヤは身震いしつつも仕方なく棺桶の腰掛けた。

マミーモン「彼らは知っての通り皆、電脳核(デジコア)が抜けている・・・」

タツヤ「ああ・・・」

マミーモン「そしてまだ・・・気づいた点があった・・・彼らは皆・・・傷つけられてから一瞬で息の根を止められている」

タツヤ「本当か!?」

マミーモン「ああ〜こりゃ〜プロの仕事だよ〜まずは標的を存分に痛めてから一瞬で急所をザクリ・・・そして・・・体の中から大事な物(デジコア)を抜き取るのさ〜そして・・・そいつはかなりの・・・」

タツヤ&マミーモン「いかれた(クレイジー)野郎!!」

二人の声が重なった。

マミーモン「その通りさ〜精神もタフな奴だね〜これだけやっといてもまだ続けるつもりだね〜並大抵の殺し屋じゃまず無いね・・・もしかしたら・・・デジモンでも人間でも無いのかもね〜〜」

タツヤ「どういう意味だ?」

マミーモン「特に深い意味は無いよ〜」

タツヤ「そうか・・・知っている事はそれくらいか?」

マミーモン「そうだよ〜早く事件を解決してくれよ〜〜そうじゃないと小生のお仕事が捗らん物よ〜こうも電脳核(デジコア)抜けてるとね〜〜」

タツヤ「分かった・・・サンキューな!」

タツヤはそう言い残すとコマンドラモンを連れて出て行った。

マミーモンはその様子を見送っていた。

マミーモン「確かに・・・今回は人間じゃデジモンでも無い奴が絡んでいるかもね〜〜〜イ〜ッヒッヒッッヒッヒッヒッヒッ」

マミーモンは不気味な笑い声を響かせた。

[次へ#]

1/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!