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短編
2


それなのに。

『……良かったね、おめでとう』

許せない。

歩は俺のモノだ。俺だけのモノだ。

許せない。許せない。許せない。

歩はちっとも分かっちゃいない。

俺が、どれほど歩を想っているのか。

『……ねぇ、歩』
『ん?』
『今日、うちに泊まりにおいでよ。親もいないし、彼女が出来たお祝いしてあげるから』

歩は一瞬キョトンとしたけど、すぐ嬉しそうに笑って頷いた。

歩に分からせてあげないとね。自分が一体、誰のモノなのか。


***


夕方。何も知らずに家にやってきた歩と晩ご飯を食べて、俺の部屋に入った瞬間ベッドへ突き飛ばした。

両腕を縛ってベッドに固定して、動けない歩のシャツに手をかける。

「歩が悪いんだよ?俺がいるのに彼女なんて作るから」
「な…何、言って……」

歩はまだ訳が分かっていないようで、でもその表情には不安や怯えの色が混ざっていた。

ああ、そんな顔も可愛いなぁ。

「だからね、俺を裏切った歩にはお仕置きしないといけないんだ」
「ひっ!」

シャツを胸元まで捲り上げて、露になった胸の飾りに指を這わせると、歩は大きく身体を跳ねさせた。その反応に気を良くして、まだ柔らかいそれをくりくりと弄ってやる。

「ぁっ、ゃっ…!は、春輝っ…止めっ…!」
「乳首で感じるんだ?でも、これはお仕置きなんだから気持ち良いだけじゃ駄目だよ」
「ぃ゙っ…!」

固くなってきたそれを潰すように捻ると、歩は顔を歪ませて涙を浮かべた。

「可愛い……」
「ぁ゙っ、痛ぃっ…!」

片方の手は乳首を弄ったまま、もう片方の手でベルトを外す。ズボンを無理矢理下着ごとずり下げると、わずかに反応している自身が顔を出した。

「ちょっ…!」
「綺麗な色……歩は童貞だもんね」
「なっ、なぁっ…!?」

からかうように笑うと、歩は顔を真っ赤にして口をパクパクさせる。

まぁ、当たり前か。俺が今まで他の奴が近付けないようにしてたんだし。

歩は性格が良いし明るくて優しい。だからいろんな奴が友達になるために近寄ってきた。中には恋愛感情を抱いていた女も少なからずいたはずだ。

歩は気付いてないだろうけどね。俺がそんな奴等から歩を遠ざけてきたんだから。

「はる、き……」

なのに、俺の知らない間に知らない女を……。

本当に苛々する……赤く腫れ上がった乳首をピンと弾いてやった。

「うぁんっ!」
「さて、いけない歩にぴったりのモノをあげるよ」

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