[携帯モード] [URL送信]

短編
3


「ホント、冷たい奴らだよねぇ。誰も真浩のこと追いかけてこなかったよ?」
「だ、まれっ…ぁ゙っ、やぁぁっ…!」

言葉を発したくても、激しく揺さ振られて感じる部分を擦り上げられたら出てくるのは喘ぎ声ばかり。


あの後、溜まり場の近くで待っていた玲一は、息を切らして走ってきた俺を見て満足そうに笑っていた。
怒りと、悲しみと……いろんな感情でぐちゃぐちゃだった俺はかなり酷い顔をしていただろう。玲一を睨み付ける余裕もなかった。

手を引かれて玲一のチームが溜まり場にしている店に戻って……そして部屋に入るなり、いつものように組み敷かれた。

「かわいそーな真浩。これで真浩には俺だけになっちゃったねぇ」
「ちがっ…んぁ゙っ!ぁぁぅっ!」
「大丈夫だよ、俺が慰めてあげるから。悲しくなくなるまでいっぱい抱いてあげるから」
「ひっ、ぁ゙ぁぁっ…!」

否定したいのに何も言うことができない。
敏感なしこりを自身で押し潰されて、背中が大きく仰け反る。

さっきから何回も出したはずなのに、俺のナカに入った玲一の自身は全く萎える様子がない。
俺もたくさんイかされてもう身体は限界だし、意識も朦朧としてきた。けどナカを突かれると、快楽に従順なこの身体はどうしても反応してしまう。

「泣いても良いんだよ?真浩」
「だれがっ…ぁっ、ぁ゙っ…また、イッ…!」

腰を小刻みに動かされて、もう出すモノがないはずの自身がぶるりと震える。

でも達しそうになった瞬間、玲一はそれを痛いくらいに強く握ってしまった。

「ぁ゙ぁっ!ゃっ…な、で…!」
「だぁめ、恋人の俺を差し置いて一人でイッちゃうなんて」
「ゃぁ゙っ、ぁっ…はなし…!」

俺は恋人だなんて思ってない!……そう返す余裕なんかあるはずがなくて。

自身を握られたままナカを掻き回すように腰を動かされて、イけない苦しさと焼き切れるような快感に涙がボロボロと溢れた。

「ひぁ゙ぁ…!ぁ゙、ぁっ…もっ…!」
「イきたい?なら、ちゃんと俺に言ってみせて」
「っ…!」

玲一の言葉にびくりと身体が跳ね上がる。

それは、俺が自分から玲一を求めるということで。
それだけは絶対に嫌だ。こいつの思い通りになんてさせたくない。

けど、

「っ、ぅ…ぁ、はっ…!」

熱の解放を求めてがくがくと震える身体。イきたくてイきたくて堪らない……それしか考えられず、今にも飛びそうな意識。

気が付けば、口が勝手に開いていた。

[*前へ][次へ#]

3/4ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!