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短編
1


「ふぅっ、んっ…んんぅっ…!」
「……真浩のナカ、スッゴく気持ち良い……きゅうって締め付けてくる」

うつ伏せになった俺の上に覆い被さって、後ろから激しく腰を打ち付けながら玲一がうっとりと呟く。

部屋には肌と肌のぶつかり合う乾いた音と、ベッドのスプリングの軋む音が響いていた。

「んっ、んんっ…ぅ、く…!」

突き上げられるたびに、そこから生まれる凄まじい快感。ぞくぞくとした感覚。
でも声を出したくなくて、必死で顔をシーツに押し付けていた。

「まーひーろ。何で声我慢するの?恋人なんだから恥ずかしくないでしょ?」
「ひぁ゙っ!ぁっ、んっ…んん゙ーっ!」

俺が声を我慢する理由なんて分かってるくせに。

わざとらしく聞きながら後ろから伸びてきた手が自身を乱暴に抜き上げて、突然与えられた強い刺激に思わず声を上げてしまった。
慌てて唇をキツく噛み締める。恥ずかしくて、悔しくて、きっと耳まで真っ赤になっているだろう。

玲一はそんな俺をしばらく面白そうに責め立てていたけど、ふと思い出したようにその手を止めた。

「……ああ、もしかして……さっきのことがショックだったの?」
「っ…!」

耳元で囁かれた言葉に身体が跳ねる。無意識に、シーツを握り締める手に力が籠もった。


***


玲一のチームに出入りするようになって一週間。
チームに仲間入りしたといっても、メンバーと話したり他チームとのケンカに駆り出されたりするわけじゃない。ただ毎日のように呼び出されては、この部屋で玲一が満足するまでめちゃくちゃに抱かれるだけ。

好きでもない、むしろ憎むほど嫌いな奴に身体を弄ばれるのは死ぬほど苦しくて、辛くて、気が狂いそうだった。けど耐えるしかない。

今日もいつものように呼び出されて、また地獄のような時間が始まるのかと思っていた。

けど俺を待っていたのは、俺を更にどん底に突き落とすような玲一の言葉。

『真浩が俺のモノになってくれたのは嬉しいけど、やっぱり黙ってチームを抜けるのは良くないよねぇ?』

何を言われたのか、一瞬分からなかった。

『一度だけ、真浩のいたチームへ行くのを許してあげる。……お別れの挨拶、した方が良いでしょ?』

ケジメっていうか、そういうのはちゃんとしないとね?……にっこりと笑みを浮かべる玲一が悪魔に見える。

目の前が真っ暗になった。

それはつまり、皆と完全に引き離されるってことだ。

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あきゅろす。
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