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櫻井家の食卓
6


普通ならとっくに限界を迎えているはずなのに、自身を戒められていて達することができない。
イけない苦しさに、自身は勃ち上がったままふるふると震えている。

「やれやれ……」

和兄は軽くため息をつくと、バイブのスイッチを持ったままベッドに近付いてきた。
俺は解放できない熱をどうにかしてほしくて、縋るように兄を見上げる。

「はっ、ぁっ…か、かずにぃっ…!」
「手伝うって言ったのはお前だ。何でもするんだろ?」
「ぁっ…ぁぁっ、だっ…て…!」

和兄は俺を冷たく見下ろしたまま何もしてくれない。とうとう俺はぐずぐずと泣き出してしまった。

「ふっ、ぅ…お、ねがっ…ゆるして…!」
「……お前、どうして俺が怒ってるのか分かるか?」
「ぇっ…?ぁっ、ひんっ…なんの、ことっ…?」

一瞬、和兄が寂しそうな表情をしたので戸惑ってしまった。和兄のこんな表情、今までに見たことあったっけ……?

「か、かずに……」
「……まぁ、お前には分からないだろうな」
「ひっ……ぁ゙ぁぁぁっ!」

いきなり後ろからはみ出しているバイブを掴まれて、ナカをぐりぐりと抉られた。突然の強烈な刺激に、背中が大きく仰け反る。

「ぁ゙ぁぁっ!だめっ…それだめぇっ!」
「イイ、の間違いだろ?」
「ッ、あ゙ぁ───っ!」

振動するそれを激しく抜き差しされて、先端が前立腺をゴツゴツと叩く度におかしくなるくらいの快感が襲ってくる。目の前に火花が散った。

「やぁ゙ぁっ!もっ、ゆるしっ…!やだっ、やだぁっ…!」
「……イきたいか?文弥」

寂しそうな表情をしたのは一瞬で、いつもの意地の悪い笑みを浮かべた和兄が顔を近付けてくる。俺は必死に首を縦に振った。

「ぁっ、ぁ゙ぁっ…イ、きたっ…!ひぁっ、ぁぁぁっ…!」
「仕方ないな」

バイブのスイッチが切られて、先走りが流れ込んでぐちゃぐちゃになっていたそれを引き抜かれた。

「ぁっ……!」

激しい責めから解放されてホッとしたけど、急に刺激を失ったそこは物足りなさそうにヒクついていた。しかも自身は戒められたままイくことができないので、無意識に腰を揺らしてしまう。

「……淫乱」
「……ッ!」

和兄がそんな俺を見て鼻で笑った。羞恥で顔が真っ赤に染まる。
言い返したくても、イきたくてしょうがない俺にはそんな余裕全然なくて……。

和兄が自分のベルトを外して前を寛げる。取り出されたモノを見て、期待してしまう自分がいた。
そして勃ち上がったソレが俺の後ろにあてがわれた瞬間に思わずナカを締め付けてしまい、また和兄に笑われてしまう。

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あきゅろす。
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