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櫻井家の食卓
6


もう許してくれと必死に懇願するけど、和兄は冷たい表情のままだった。

「まだ問題が残ってるのに約束を破るのか?……ペナルティ」
「ぁ、ぁ゙ぁぁっ!?」

突然リモコンを操作されて、全身を突き抜けるような衝撃に背中が大きく仰け反った。見開いた目から涙がボロボロと零れてくる。
今までの振動とは違って、先端だけが小刻みに動いて前立腺をゴリゴリと抉り始めたからだ。

「ぁ゙ぁぁっ!なっ、に…これっ……!」
「このバイブ、強さを変えるだけじゃなくていろんな動きができるんだよ。ほら、止めてほしかったら続けろ」
「ぁ゙っ、ひぁぁっ!やっ、もっ、やだぁっ…!」

とうとう我慢できずに机に突っ伏してしまった。自身は二回イッたにも関わらずぱんぱんに張り詰めて、再び限界を迎えようとしている。

「ぁっ、やだぁっ!もっ、イキたくなっ……!」

振動から逃げることもできず、机にかじりついたままガクガクと震えることしかできない。すると、和兄がイく寸前の自身を片手で強く握ってしまった。

「ひぁ゙っ!ぁ゙、な、んで……!」
「イキたくないんだろう?正解するまでこのままにしてやるよ」
「っ、や、だぁっ!ぁっ、はなし、てぇっ!」

何回もイくのは苦しいけど、イきそうなところを止められるのも相当つらい。泣きじゃくる俺を見て、和兄はまたため息をついた。

「しょうがない奴だな」

不意に、バイブの強さが和らいだ。振動を一番小さいものにしたらしい。

「ほら、この問題で最後だ」
「ふぁっ、ぁ、ぁぁ……?」

俺を机から引き剥がして、和兄が言った。指差された問題を、すでに焦点の合わなくなった瞳で見つめる。

「解いてみろ」

もう気絶寸前の頭で解くなんて無理だと思ったけど、最後の問題は一番始めに教えてもらったものと良く似ていた。

朦朧とした頭を必死に動かして、計算ミスをしないように慎重に答えを出す。
かなりの時間がかかったけど、和兄は何も言わずじっと待っていてくれた。

「ぁ、ふ……………ろ、ろくじゅ……69……?」

和兄の顔をうかがいながら恐る恐る答える。もしこれで間違ってしまったら……そう考えると恐ろしくなる。

「……正解」

合っているかどうかかなり不安だったけど、俺の答えを聞いた和兄はふっと口元を緩めてそう言った。

や、やった……?

正解してホッとした瞬間、

「っ、ひぁ゙ぁぁぁっ!」

握っていた手を離されて、射精を促すように激しく抜かれた。すでに限界だった自身はせき止められていた欲を呆気なく吐き出す。

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