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櫻井家の食卓
5


見ると、萎えていたはずの自身が首をもたげて、嬉しそうに先走りを溢れさせていた。

「……これくらいで良いだろ。次」
「ぁっ…はっ……!」

三本入ったところでようやく指を引き抜かれた。けど中途半端な刺激で止められて、身体が疼いて仕方がない。こんな状態で問題なんか解けるわけない。

次もあっさりと間違えて、さすがに顔が真っ青になった。

後ろを解されれば次にされることは決まっている。まさか本当に一問間違うごとに一回ずつ抱かれるんじゃ……。

けど、和兄は急に立ち上がると机の引き出しを漁り始めた。

も、もしかして……。

しばらくして和兄の手に握られたモノを見て、一気に血の気が引いた。


***


そして冒頭に戻る。

「はっ、ぁ、ぅぁ…!」

室内には俺の喘ぎ声と、くぐもった電子音。

和兄だけが相変わらず涼しい顔をして、問題の一つを指差した。

「これは?」
「ぁっ、まっ、て……………っ、に、21……?」
「違う」
「ひっ、ぁ゙ぁぁっ!」

違うと言った瞬間、和兄が手に持っていたリモコンのスイッチを操作した。同時に俺の後ろに突っ込まれた物体の振動の強さが増す。

絶対に間違えないという決意も虚しく、初っぱなから間違いまくってしまった俺はまんまと和兄の思惑にかかったわけだ。

和兄が引き出しから取り出したのはいつものバイブ。派手なピンク色の表面には突起がびっしりと付いていて、太さも形も正に男のソレそのもの。
有無を言わさず突っ込まれて勉強を再開したけど、次に間違えた時にバイブのスイッチを入れられて、それからはもう集中するどころか何も考えられなくなった。

和兄の持つリモコンは振動の強さを自由に変えられて、「微弱」から「MAX」まで十段階くらいに分かれているらしい。
一問間違えるごとに強さを上げられて、もう二回もイかされた。床は俺の放った白濁で汚れていてかなり恥ずかしい。

けど一番感じる所を絶えず刺激されて、イッたばかりの自身はまたゆるゆると持ち上がっていった。

「ぁっ、かずにぃっ…ほ、んとに、もっ…やめっ……!」
「まだ全部終わってないだろ。これは?」
「はっ、ぁ…え、と……んっ、ぁ……!」
「時間切れ」
「ぁ゙ぁーっ!こ、なの、むりっ……!」

また強さを上げられて、情けないことにとうとう泣き出してしまった。

耐え切れずバイブを引き抜こうとすれば「もっと酷いことされたいのか……?」って低い声で言われて、怖くて自分ではどうすることもできない。

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